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19年3月期業績

フコク、増収も固定資産の減損損失で赤字

工業用品 2019-05-15

 フコクが5月15日に発表した19年3月期業績は、売上高が779億4,900万円で前期比3.6%増、営業利益が19億8,300万円で同29.7%減、経常利益が21億700万円で同23.7%減、純損失が26億9,000万円(前期は2億4,300万円の純損失)。機能品セグメントで固定資産の減損損失などの計上があり純損失となった。

 セグメント別では、機能品事業は売上高が342億6,100万円で同1.4%増、営業利益が16億5,800万円で同34.8%減。国内外の受注が堅調に推移したことで増収となったが、材料費や人件費の上昇、子会社間の製造移管や合理化の遅れ、為替変動の影響などで減益となった。

 防振事業は売上高が299億4,500万円で同6.0%増、営業利益が25億4,600万円で同7.7%減。受注が好調で増収となったが、中国のTHAAD問題のほか、材料費や人件費の上昇、為替変動の影響などにより減益となった。

 金属加工事業は売上高が71億600万円で同3.6%増、営業利益が4,100万円で同61.6%減。国内トラックや小型建機関連の受注が堅調に推移したことで増収となったが、採用難や人件費上昇の影響などで減益となった。

 ホース事業は売上高が37億500万円で同6.6%増、営業損失が1億7,100万円(前期は2億7,600万円の営業損失)。国内外の受注堅調により増収となったが、タイの事業が利益改善途上にあり減益となった。

 新事業は売上高が36億500万円で同3.1%増、営業利益が3億2,700万円で同30.0%増。国内の受注堅調により増収増益となった。

 20年3月期業績は、売上高が790億円で前期比1.3%増、営業利益が20億円で同0.8%増、経常利益が22億円で同4.4%増、純利益が16億円(前期は26億9,000万円の純損失)と予想している。

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