フコク、全セグメントが増収増益に

　フコクの2024年3月期第1四半期（2023年4～6月）業績は、売上高が215億600万円で前年同期比10.9％増、営業利益が6億6,700万円で同49.1％増、経常利益が8億2,500万円で同23.6％減、純利益が3億8,300万円で同55.5％減だった。

　セグメント別にみると、機能品事業は、売上高が86億1,200万円で同9.1％増、営業利益が8億600万円で同8.3％増。売上高は自動車メーカーの生産調整による操業度低下があったが、為替換算の影響により増収。営業利益は合理化効果や原材料価格などの上昇を売価に反映したことで増益となった。

　防振事業は、売上高が92億1,100万円で同14.0％増、営業利益が4億5,900万円で同64.8％増。売上高は東南アジアでの需要増加および為替換算の影響により増収。営業利益は、合理化効果や金具鋼材費の上昇を売価に反映したことにより増益となった。

　金属加工事業は、売上高が17億5,300万円で同11.2％増、営業利益が2,500万円（前年同期は200万円の損失）。売上高は建設機械向けの受注好調により増収。営業利益は合理化効果や金具鋼材費の上昇を売価に反映したことにより増益となった。

　ホース事業は、売上高が13億6,900万円で同10.5％増、営業利益が3,600万円で同4.5％増。受注が好調なことを受けて増収増益となった。

　産業機器事業は、売上高が7億7,100万円で同2.8％増、営業利益が1億3,600万円で同18.7％増。売上高の増加に伴い操業度が改善したことにより増益となった。

　2024年3月期通期業績は、売上高880億円で前期比6.9％増、営業利益39億円で同94.0％増、経常利益40億円で同27.4％増、純利益29億円で同35.8％増を計画している。