フコク、ホース事業は増収大幅増益

　フコクの2026年3月期第2四半期（4～9月）業績は、売上高が443億7,200万円で前年同期比0.5％減、営業利益が15億4,900万円で同24.8％減、経常利益が15億2,700万円で同31.2％減、純利益が9億4,800万円で同38.5％減だった。

　セグメント別にみると、機能品事業は、売上高が207億9,600万円で同4.7％増、営業利益が21億7,500万円で同9.1％減。売上高は、拡販に注力している放熱ギャップフィラーなどを含む受注が堅調に推移したことから増収。利益は、増収に加え、生産性の向上や合理化、売価反映などの取り組みを進めたものの、原材料費や労務費等の上昇分を吸収できずに減益となった。

　防振事業は、売上高が186億2,000万円で同4.6％減、営業利益が11億4,800万円で同13.3％減。売上高は、国内外含めた受注が総じて伸び悩んだことから減収。利益は、生産性の向上や合理化、売価反映などの取り組みを進めたものの、金具鋼材費や労務費などの上昇分を吸収できず、減益となった。

　ライフサイエンス事業は、売上高が5億3,800万円で同12.4％増、営業利益が1億2,900万円で同11.8％増。売上高は、バイオ関連製品の受注が堅調に推移したことから増収。利益は、増収に加え、原材料費や労務費などの上昇を生産性の向上や合理化、売価反映などで吸収したことで増益となった。

　金属加工事業は、売上高が22億1,300万円で同18.0％減、営業損失が5,800万円（前年同期は0百万円の損失）。売上高は、採算性向上に向けた事業の選択と集中を進めていることから減収。利益は、非採算部品撤退による採算性向上を進めているものの、原材料費が増加したことなどにより損失を計上した。

　ホース事業は、売上高が25億9,900万円で同8.1％増、営業利益が2億1,000万円で同160.2％増。売上高は、商用車向けの受注が堅調に推移したことで増収。利益は、増収に加え、原材料費や労務費などの上昇を自動化による生産性の向上や合理化、売価反映などにより吸収したことで増益となった。

　2026年3月期通期業績は、売上高880億円で前期比1.8％減、営業利益50億円で同5.9％増、経常利益50億円で同9.4％増、純利益35億円で同19.4％増を見込んでいる。