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2018年度建設機械需要予測は2.3兆円で5%増

高圧ホースの需要先好調

工業用品 2018-03-05


 ■18年度予測
 18年度の出荷金額(予測)は2兆3,998億円で前年度比5%増と2年連続で2兆円を上回る予測。前回発表では17年度を下回る予想だったが、海外の力強い投資需要を受けて17年度の見込みを上回り、過去最高の07年度に迫る水準を予測している。

 ◇国内=安定した建設投資による需要が継続するものの、一部機種で2014年次排ガス規制生産猶予期間終了に伴う旧型機需要の反動減が予想されることから、上期計は4,076億円で前年同期比7%減、下期計は4,495億円で同1%減と予測。18年度計は8,571億円で前年度比4%減となり2年ぶりに減少すると予測している。

 ◇輸出=引き続き北米、欧州、アジア向けなどの需要が堅調に推移すると予想し、上期計は7,102億円で前年同期比11%増、下期計は8,325億円で同11%増と予測。18年度計は1兆5,427億円で前年度比11%増となり2年連続で増加すると予測した。

 ■17年度見込み
 17年度の出荷金額(見込み)は2兆2,831億1,600万円で前年度比17%増となり、3年ぶりの増加を見込む。国内・輸出ともにプラスだが、特に輸出は同29%と大幅に伸長する。

 ◇国内=安定した建設投資や東京五輪関連の需要が見込まれるものの、下期以降に旧型機需要の反動減が生じていることから、油圧ショベルをはじめ5機種が減少し、下期は4,524億円で前年同期比5%減の見込み。17年度計では上期好調により8,895億3,700万円で前年度比3%増となり2年ぶりに増加する見込み。

 ◇輸出=北米、欧州、アジアの3大輸出先を中心に需要は好調に推移。「北米はインフラや住宅関連が好調なほか、エネルギー関連で実需が出ている。欧州では市場の大きい英・仏・独が、一方アジアでは中国が好景気をベースにインフラ関連需要が旺盛。加えて、インドネシアやCISなどの鉱山向け需要も出ている」(同)ことから8機種が増加し、下期計では7,525億円で前年同期比32%増を見込む。17年度計では1兆3,935億7,900万円で前年度比29%増となり、3年ぶりに増加する見込み。

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