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TPPは750社、2.2万台が採用

ブリヂストン、TB用タイヤのソリューションビジネス推進

タイヤ 2018-03-05

エコバリューパックなど説明


 ブリヂストンはトラック・バス(TB)用タイヤのソリューションビジネスを推し進める。新品タイヤとリトレッドタイヤにメンテナンスを組み合わせたエコバリューパックの提案を積極的に進め、ドライバーや整備士の不足、燃料費高騰など経営環境の厳しさが増す運送会社、バス会社に対し、最適な解決策を提案していく。2月23日、首都圏・関東地区を対象にブリヂストンタイヤジャパンが開催したTB用低燃費タイヤの公開燃費テストには運送会社、バス会社89社から129人が参加した。

 当日、公開燃費テスト、実際のタイヤメンテナンス作業風景の紹介とあわせ提案されたのが、エコバリューパック。同社が注力するソリューションビジネスの一つだ。

 エコバリューパックの採用は運送会社、バス会社で進んでいる。エコバリューパックの中で、新品タイヤやリトレッドタイヤといった商品とタイヤ交換、メンテナンスなどを組み合わせ、月次の定額払いにすることでタイヤ費用の平準化を図ったトータルパッケージプラン(TPP)は、経費削減やタイヤ管理業務効率化などに繋がるとして750社、2万2,000台が採用。「想定を上回る拡がり」(ブリヂストンタイヤジャパン)をみせている。

 採用拡大の要因が「全国どこでも均一なサービスを受けることのできる点」(同)。実際、サービス拠点数やTB用タイヤに関わるセールス、サービスなどの人員は他社を大きく上回り、技能面でも点検/清掃、車輪の取り付けなどを標準化した作業標準を定め毎年改訂するとともに、2010年からは年に1回、技能グランプリを開催し、「作業標準が染み付くようにしている」(同)という。

 「顧客が困っていることで、協力できることはないかと探している」(番匠谷克志ブリヂストンタイヤジャパン常務執行役員)。エコバリューパックを中心に、顧客に最適なソリューションを提案していく考えだ。

約9%の燃費向上

 公開燃費テストの実施は、全国規模として6年ぶりとなる。運行三費といわれる燃料費、整備費、タイヤ費の中で、7割以上を占める燃料費の削減への関心は高く、「足元、燃料価格が上がり基調にある中、今一度PRしようと考えた」(番匠谷常務執行役員)。今後、北海道から九州までの各地域で同様に開催する予定だ。汎用ミックスタイヤのM800と低燃費オールシーズンタイヤ「ECOPIA(エコピア)M801」を比較した。

 TB用タイヤとしては4代目となるエコピアM801は、従来品に比べ転がり抵抗をさらに低減したことに加え、摩耗ライフ、耐偏摩耗、ウェット性能、静粛性、石咬みの汎用性能が大きく向上。2011年の発売以降、ユーザーの間で高い評価を得ている。

 テストではエコピアM801がM800に比べ約9%燃費向上に繋がることが実証された。

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