ブリヂストンとeve autonomyは、レベル4(特定条件下における完全自動運転)の自動運転車(無人自動搬送車)に次世代タイヤ「AirFree」を装着し、ブリヂストン那須工場での価値検証を推進する。

ブリヂストン那須工場での実証実験の様子
空気充填の要らない次世代タイヤ「AirFree」

 両社は、レベル4の自動運転技術と、タイヤの空気圧管理が不要でパンクの心配がない「AirFree」を組み合わせ、その有効性と提供価値を検証する。これまでの試験走行や実証実験では、「AirFree」を装着した無人自動搬送車が安定して走行できることを確認している。

 人口減少や高齢化に伴う移動手段の確保、労働力不足の深刻化が社会課題となる中、人とモノの移動を支える自動運転への需要は今後拡大することが見込まれる。こうした状況の中、ブリヂストンとeve autonomyは、自動運転技術と「AirFree」の組み合わせにより、「移動を止めない」価値をさらに高められる可能性に着目し、2024年からeve autonomyの無人自動搬送車を用いた技術検討を進めている。

 eve autonomyの無人自動搬送車は、レベル4の自動運転システムを搭載し、工場敷地内等の非公道領域において運転操作を要さず自律走行する。こうした自動運転車には、車両の信頼性向上やメンテナンス負荷の低減による安定稼働や稼働率の向上が求められる。

 ブリヂストンの「AirFree」は、空気の代わりにリサイクル可能なスポーク形状の熱可塑性樹脂で荷重を支える構造によりパンクの心配がなく、資源生産性の向上とメンテナンスの効率化を実現。「移動を止めない」価値を提供する「AirFree」は、安定稼働が求められる自動運転車との高い親和性が期待される。

 Bridgestone Innovation Park(東京都小平市)内のテストコース「B-Mobility」を活用した試験走行では、「AirFree」を装着した状態でも自動運転機能に影響を及ぼすことなく走行できることを確認。また、空気圧変動によるタイヤ特性の変化がなく、操舵応答性の高さにより設定走行ルートを安定して追従できることも確認している。

 これらの結果を踏まえ、eve autonomyの無人自動搬送車を建屋間搬送に活用しているブリヂストン那須工場において、6月から実証実験を開始した。実際の生産工程においても、「AirFree」を装着した無人自動搬送車が安定して走行可能なことが確認され、今後も車両データを活用したタイヤ解析などを通じて共創活動の一層の強化を図る。