DUNLOPの住友ゴム工業の、タイヤや車両、路面の状態を検知する独自のセンシング技術「センシングコア」が、中型トラックに採用され、10月22日から販売された。


 搭載車両は、いすゞ自動車の中型トラック「フォワード」のうち、車両総重量(GVW)14.5トン以上の車型で、同車両にはセンシングコアの一機能である「車輪脱落予兆検知」を備えたシステムが標準装備される。

車輪脱落予兆検知イメージ図

 センシングコアは、タイヤ空気圧低下警報装置「DWS」で培った知見を基盤にしたソフトウェア技術。タイヤの回転により発生する車輪速データと車両に流れるCANデータ(車両制御情報)を解析することで、タイヤの空気圧、摩耗状態、荷重や路面状態、車輪脱落予兆などを検知する。

 今回、中型トラック「フォワード」に搭載された車輪脱落予兆検知は、走行中のホイールナットの緩みを検知するシステムで、異常検知時には警告表示とブザー音でドライバーに注意を促す。これにより、従来の点検や経験を通じた検知に加え、走行中でもナットの緩みを検知できるようになり、車輪脱落事故の未然防止に大きく貢献することが期待される。

 いすゞ自動車の「フォワード」は、物流現場の多様なニーズに応える幅広いラインアップを備えた中型トラック。優れた燃費性能による経済性・環境性能と、充実した先進安全装備により、安全・安心な物流を支える。今回のラインアップ拡充により、さらに多様な輸送ニーズに対応し、ユーザーのビジネスと物流の発展に貢献する。

 中型トラックは、地域配送や幹線輸送、建設・工事用途など幅広い分野で活用され、日常生活や経済活動を支える重要な輸送手段。市街地や幹線道路など、さまざまな道路環境を走行することから、車輪脱落事故が発生した場合には、歩行者や自転車利用者も含む第三者に重大な被害を及ぼすおそれがある。そのため、安全性向上への社会的要請が高まっている。

 車輪脱落事故の防止には、適切な日常点検や増し締めなど、従来からの基本的な点検・整備が重要となっている一方で、ドライバーが走行中にホイールナットの緩みに気づくことは難しく、異常の兆候を早期に検知する技術が、さらなる安全性向上のために求められている。

 こうした背景のもと、住友ゴム工業は、「センシングコア」の機能の一つである車輪脱落予兆検知を中型トラック向けに提供し、車両の異常の兆候を早期に検知することで、中型トラックのさらなる安全性向上と車輪脱落事故の未然防止に貢献する。