ピレリは10月22日、インド・ムンバイに本社を置くオフハイウェイタイヤメーカー「BKT」(Balkrishna Industries)と、インドの乗用車用タイヤ市場における事業機会の獲得を目的として、戦略的提携契約を締結したと発表した。

 今回の契約締結は、第一段階として、オフテイク契約に基づく取り組みを進め、BKTが最新技術を備えた自社の新設工場において、ピレリ独自の技術基準および品質基準に従い、2030年までに最大80万本のピレリブランドタイヤを生産する計画。

 また、同契約は、第二段階の構想となっており、第二段階では、一定の条件を満たすことを前提として、両社が50%ずつ出資する合弁会社(JV)の設立と、高付加価値乗用車用タイヤの生産工場の建設を計画している。これらのタイヤは、ピレリブランドおよびBKTブランドの両方で展開し、インド市場ならびにその他の海外市場への供給を担う予定となっている。

 現在、インドにおいて販売拠点のみを展開しているピレリにとって、同契約は事業基盤の強化に向けた重要な一歩となる。インドは大きな成長ポテンシャルを有し、ピレリが注力する高付加価値タイヤ分野において需要が拡大している市場であり、同契約は同国におけるピレリのポジション強化に繋がるもの。

 また、BKTにとって同契約は、乗用車用タイヤ事業への進出を後押しするもとなっており、インド国内市場および海外市場の双方において新たな成長機会を創出することが期待されている。

 BKTは、ムンバイに本社を置くインドの多国籍企業で、オフハイウェイタイヤ分野を代表するメーカーの一つ。農業、産業機械、建設、鉱業、土木・運搬機械、マテリアルハンドリング向けなど、3,600種類以上の専門タイヤ製品を展開しており、世界160カ国以上の顧客に製品を供給している。

 また、農業・産業分野向けのゴム製クローラー(ラバートラック)の製造も手掛けており、近年では、インド市場において二輪車、乗用車、商用車向けタイヤ市場への参入を発表し、事業領域をさらに拡大している。

 製造体制は、垂直統合型のエコシステムを特徴としており、タイヤ製造に不可欠なカーボンブラックの自社生産に加え、製品イノベーションや性能向上、用途別設計に特化した研究開発センターを有している。