商業者とメーカーが意見交換
西部ゴム商組、ベルト商工懇談会開く
商社 2023-07-10
西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長)は6月30日、大阪府大阪市の中央電気倶楽部で「ベルト商工懇談会」を開催した。当日は、商業組合側から14人、メーカー側から4人の計18人が出席し、ベルトの生産状況および市況などについて意見交換した。
懇談会は糸井宏之事業委員長(千歳商事社長)の司会で進行。冒頭、小島理事長は「景気が緩やかに良くなっているといわれているが、我々が扱っているゴム工業用品にそういった傾向はまだ感じていない。業界としても、値上げや納期など順風満帆にいかない話が多い。そのような中でも、我々はしっかり情報交換し、商売を活性化していきたい」とあいさつした。
続いて、吉村介秀三ツ星ベルト販賣社長が、ベルト流通動態調査の集計結果を報告した。それによると、売り上げに関しては、全体的に横ばいからやや減少傾向がみられた。今後の予測に関しても、横ばい回答が最も多いものの、伸長回答が減少し、減少回答が増加したという。アンケートでは、そのほか「価格競争が厳しい」「時流価格よりも生産力・納期の長期化が問題」「黒コンについては品薄で納期がかかっている」などの問題点が挙げられた。
続いて、小阪田広哉三ツ星ベルト執行役員・産業資材営業本部副本部長兼営業第1部部長が、ベルトの生産・販売状況について説明。国内外の経済状況や需要業界の動向について「2022~2023年にかけてのベルトの生産は低調気味。一方、PMI指数(Purchasing Manager’s Index:企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標のひとつ)からみる日本の景況感はさほど悪くないことから、今は我慢の時期だと考えている」と解説した。
その後の商業者とメーカーの懇談では、商業者側から、今後の値上げや製品を在庫に積んでいる際の品質保証に関して問題提議があり、議論が交わされた。その他多数の議題が挙がったが、各問題について相互に協力し合いながら取り組んでいくとの認識で一致した。
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