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2024年11月期第3四半期業績

川口化学工業、ゴム薬品は10.7%増収

決算 2024-10-16

 川口化学工業の2024年11月期第3四半期(2023年12月~2024年8月)業績は、売上高が64億5,200万円で前年同期比4.6%増、営業利益が2億6,400万円で同22.4%増、経常利益が2億7,700万円で同32.7%増、純利益が2億4,200万円で同53.6%増だった。

 セグメント別にみると、化学工業薬品事業は売上高が64億2,400万円で同4.6%増、営業利益が2億4,100万円で同25.0%増。

 製品別に売上高をみると、ゴム薬品の売上高は36億6,600万円で同10.7%増。国内は自動車生産の回復により自動車部品関連向け製品は増収、医療用途向け製品の需要も回復したことで増収。タイヤ向け製品は、顧客における生産調整の影響を受け、主力製品の販売が低迷、販売を増やした製品もあったが、全体では減収。合成ゴム向けは、汎用ゴム向け製品、特殊ゴム向け製品共に需要が回復したことで増収。海外向けは、汎用製品、自動車部品関連製品の需要回復、特殊加硫剤の新たな用途向けの拡販および医療用途向け製品の需要回復により増収となった。

 樹脂薬品の売上高は6億6,400万円で同0.3%減。主要販売先であるアクリル酸・アクリル酸エステルにおいて緩やかな需要回復が見られたものの、主要製品の販売は前年同期を下回った。電子材料関連向け製品は、需要回復により大幅に販売を増やしたことで増収となった。

 中間体の売上高は7億8,800万円で同15.1%減。界面活性剤中間体の需要が堅調に推移したことで増収。農薬中間体、医薬中間体および染顔料用途製品は、顧客での需要が低迷したことで減収となった。

 その他の売上高は13億400万円で同5.5%増。特殊添加剤の販売は堅調に推移、新規に販売を開始した製品、拡販した製品もあり、売上高の拡大が継続。品質・技術に優位性を持つ電子材料用途脱水縮合剤は需要低迷の影響を受けて減収となった。

 不動産賃貸事業は売上高が2,800万円で同0.2%増、営業利益が2,300万円で同0.3%増となった。

 2024年11月期通期業績は、売上高90億円で前期比4.5%増、営業利益3億円で同15.2%減、経常利益3億円で同12.9%減、純利益2億円で同21.7%減を見込んでいる。

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