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コラム「Front Line」

プレミアム化へのピースであるダンロップが揃う

会員限定 連載 2025-01-13

 中国など新興国タイヤメーカーが、世界で安値の価格帯を中心に攻勢をかける中、先進国のタイヤメーカーは同じ土俵で戦わぬよう、タイヤ事業のプレミアム化を推し進めている。住友ゴム工業が、そのプレミアム化にとって欠かすことのできないピースを揃えた。

 住友ゴム工業は1月8日、米グッドイヤーから欧州、北米、オセアニアにおける四輪タイヤのダンロップブランドの商標権等を取得すると発表した。両社で締結していたグローバルアライアンスを2015年に解消した際、四輪タイヤのダンロップブランドは住友ゴム工業が日本、アジア(一部地域を除く)等、グッドイヤーが欧州、北米、オセアニアと分かれた。今回の買収で、住友ゴム工業は欧米等のダンロップブランドを再び取り戻した形になる。同社にとっては悲願だった。

 欧米等の四輪タイヤのダンロップブランドを得ることは、同社が中期計画で推し進めるタイヤ事業のプレミアム化の加速に繋がる。

 欧米等でダンロップブランドが使用できなくなった2015年以降、

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