コラム「Front Line」
「中国」が色濃かった2024年のゴム産業
会員限定 連載 2024-12-23
近年、日本のゴム産業にとって「中国」というキーワードは切っても切り離せないものになっている。世界の中で中国の存在感がそれだけ高まってきたと言えるが、2024年はそのキーワードが例年以上に色濃かったように映る。
巨大市場を持つ中国自身の経済の冷え込みに加え、ゴム産業が大きく依存する自動車においては、ローカルメーカーが作るEV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド車)に押され、日系自動車メーカーが大苦戦。日系の自動車用ゴム部品メーカーやそこに供給する原材料メーカーにとって、大きな打撃となった。
「中国国内で日系自動車メーカーの販売が、以前のように戻ることは難しいのではないか」とみているゴム関連企業は、いまや決して少数派ではない。そのため、日系自動車メーカーの落ち込みをローカルの自動車メーカー、自動車用ゴム部品メーカーで補おうとする動きがみられる。
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