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コラム「Front Line」

コロナ禍前に戻せることは可能か

会員限定 連載 2024-12-16

 2025年のゴム業界の生産動向は依然として厳しそうだ。自動車タイヤをはじめ工業用品のゴムホース、ゴムべルトの需要予測値が出揃ったが、コロナ禍前の水準が遠い。

 自動車タイヤ、ゴムベルト、ゴムホースの2025年の予測値をみると、自動車タイヤ(日本自動車タイヤ協会予測)が1億368万本(国内需要)で2024年比1%増、ゴムベルト(日本ベルト工業会予測)が1万7,402トン(生産量)で同1%減、ゴムホース(日本ゴムホース工業会予測)が3万2,160トン(生産量)で同1.7%増。前年にあたる2024年のそれら製品の見込み値(10~12月の予測値を含む)は、需要先である自動車、建設機械、工作機械等の低調な生産を受け、自動車用タイヤが2023年比で4%減、ゴムベルトが同9%減、ゴムホースが同6.7%減と軒並み前年比で減少し、低水準だった。2025年の予測値はその2024年に比べ、増えてもわずかな増加、ゴムベルトに至っては減少とみている。

 コロナ禍で落ち込んだ需要は一旦回復傾向に見えたが、なかなか元の水準に達しない。2025年予測値をコロナ禍前の2019年と比較すると、

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