コラム「Front Line」
中国の過剰生産が悪影響を及ぼすのは供給側だけだろうか
会員限定 連載 2024-11-04
鉄鋼や汎用樹脂などで、諸外国の経済を圧迫してきている中国の過剰生産。中国国内での消費を大幅に上回る製品が生産され、その余剰分が他のマーケットに大量に流入することで、市況を乱している。この構図が、国内の合成ゴムメーカーにも影響を及ぼし始めてきた。
その一例が、10月25日にUBEが発表した、マレーシアでブタジエンゴム(BR)を製造・販売する持分法適用関連会社「LOTTE UBE SYNTHETIC RUBBER(LUSR)」の解散だ。中国の過剰生産が影響した。2022年2月の設備事故以降、安定生産体制の確立に時間を要したLUSRは、その後の販売がスポット中心となっていた。
BRのスポット市況は、
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