PAGE TOP

コラム「Front Line」

人材確保へ進む賃上げ、値上げ交渉負担減とやりがいも

会員限定 連載 2024-09-09

 ゴム報知新聞が7月に実施したゴム・樹脂関連製造業・卸商社のトップアンケート結果(製造業99社、卸商社159社から回答)をみると、『取り組むべき経営課題』との問いに対し、「人材確保」と回答したトップは製造業で61.5%、卸商社で65.4%と、いずれも6割を超えた。

 足元、大きな課題である人材確保に向け、賃金に対する取り組みは活発だ。ゴム連合の2024年春季生活改善のとりくみでは、金額が明らかな47組合の賃上げの平均妥結額(加重平均)は1万4,508円、率にして4.85%と、前年の妥結額を6,066円上回った。また、先述のトップアンケート結果では、製造業の86.7%が「2024年に定昇を除くベースアップを実施した」と回答した。

 今年発表されたゴム製品の値上げでも、いくつかある理由の一つに人件費の上昇を挙げるものが多かった。ここからみても、賃上げは着実に進んでいるようで、あとは来年以降もこの流れが継続するか。賃上げに関しては、そこが焦点になるだろう。

 値上げと人材と言えば、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物