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連載「つたえること・つたわるもの」(42)

マインドマップ=自分との対話、「伝えたいこと」のプロセス化。

連載 2018-06-12

 と、その前に、バラバラに集められた多くの情報の中から必要なものを取り出し、整理や統合を行うための「KJ法」を紹介しておこう。この「書き出し→分析→統合」手法は、いまから51年前、当時は東京工業大学教授だった川喜多二郎氏が『発想法 – 創造性開発のために』(中公新書、1967年)で発表され、そのイニシャルをとってKJ法と命名されたもの。私が理解している「KJ法」を簡単に説明してみよう。

①頭に浮かんだ情報(アイディア)を「小見出し(キーワード)」にしてカードに書き出す。
②たくさんのカードを大きな紙(平面)に並べて、関連性の深いものをグルーピングする。
③それぞれのグループの内容を表す「中見出し(キーフレーズ)」を付ける。
④こうしたグループ化(小→中グループ)を何度か繰り返し、2つか3つの大グループを編成する。
⑤全体の構造を図解化して、最後に頭の中にあった(抽象的)イメージを「文章化(具体化)」する。

 「ブックセラピー」№78の大見出しは『もったいないばあさん、MOTTAINAI』(現物は『出版ニュース』6月中旬号。ほとんどの公立図書館で閲覧可)だが、たとえばKJ法でカード化すると、こうなる。


 これだけでは意味不明だと思うので、なぜ、いま(6月中旬号に)、『もったいないばあさん、MOTTAINAI』というテーマで書こうと思ったのか、そのきっかけ(執筆の動機)を簡単に説明しておこう。

 先月(5月末)、テレビのニュースで、「日本の創作絵本『もったいないばあさん』のヒンディー語&英語バイリンガル版が発売された。インドのクリーン・インディア運動担当者は、いまのインドには日本のもったいない精神が必要だと語っている」という報道があった。私は、二つのことを思った。一つは、その絵本の名前を初めて聞いたので、その原本はどのようなものか知りたい。もう一つは、日本のもったいない精神が必要だというが、仏教発祥の地、インドにもったいない精神はないのか、という疑問であった。

 この二つのポイント、『もったいないばあさん』のインド版発行、インドの「もったいないばあさん」を手がかりにして、原稿作成の手順と全体の構想を練る。私が原稿を作成する基本的な手順は、まず文章の太い幹になる「仮のタイトル1(大見出し)」を考えて、そこからたくさんの枝葉を延ばしていく。最初は「仮タイトル1」に沿って書いていくが、途中で脱線、わき道にそれた場合には、勇気(蛮勇)をもって新しい「仮タイトル2」を再設定する。そして……。しかし今回、本欄で「マインドマップ法」を紹介するにあたって、いつもは頭の中で描くマインドマップのイメージを、簡単なマインドマップに表してみたい。

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