日本ゴム工業会がまとめたゴム板(ゴムシート)の2025年の生産・出荷・在庫実績によると、2025年の生産量は1万4,200トンで前年比6.4%減、出荷量は1万4,585トンで同3.3%減となり、生産量、出荷量ともに前年実績を下回った。コロナ禍の落ち込みから回復した2021年以降は、生産量、出荷量の前年実績割れは4年連続となった。

 品種別生産量は、天然系ゴム板が6,569トンで同9.9%減、合成系ゴム板が7,631トンで同3.3%減。出荷量は天然系ゴム板が同5.8%減、合成系ゴム板が同1.1%減と両品種ともにマイナス。

 月別の動きをみると、生産量は9月と12月を除いた10カ月で、出荷量は3月、5月、6月を除いた9カ月で前年同月を下回るなど減少傾向が続いた。

 ゴム板は幅広い業界のさまざまな用途で使用されるため、市況の動きに連動しやすい。2025年は、ゴム関連業界への影響が大きい自動車生産は好調とは言えないものの底堅く推移したことで、モノの動きは総じて安定していたと言える。しかし、北米の関税発動前後に「一部需要先の様子見により、モノの動きが鈍くなった時期があった」とするゴム板メーカーもあり、一連の関税政策による需要停滞の影響は少なからずあったと推測できる。