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記念講演や60年の歴史を紹介

関西ゴム技術研修所、「創立60周年の集い」を開催

その他 2023-05-08

 関西ゴム技術研修所は4月26日、大阪科学技術センター(大阪府大阪市)で「創立60周年の集い」を開催した。式典は来賓・関係者など54人が出席し、盛大に執り行われた。

あいさつする駒水所長


 当日は式典に先立ち、午後1時から山口幸一名誉所長が「ゴムと共に60年」と題して記念講演を行った。

講演する山口名誉所長


 山口氏は1962年4月に大学の工学部化学系に入学し、以来60年にわたりゴム産業とかかわってきた。関西ゴム技術研修所には1991年から講師として運営に参画し、その後、副所長、所長を歴任、現在に至っている。

 講演で山口氏は「現在では、企業間の共同研究や共同開発に取り組んでいるところはほとんどなく、新規技術が公開されることも少ない。企業間の共同研究を関西ゴム技術研修所が後押しできることはないだろうか」と、同研修所の今後の役割と課題について語った。

 続いて行われた記念式典では、はじめに駒水謙二所長があいさつに立ち「関西ゴム技術研修所は1962年に『ゴム技術者は我々ゴム業界の手で育てよう』との方針のもと大阪・桃谷の地に設立され、2022年に創立60周年を迎えた。しかし、コロナ感染拡大の影響で式典を1年延期し、本日開催の運びとなった。コロナ感染拡大中は入学式、卒業式、工場見学、実習を中止し、研修もオンラインで開催した。研修生同士や講師との交流もできず残念だった。しかし、現在は順調に研修を進めている。これも関係者の皆さんのご協力の賜物だ」と感謝の意を述べた。

あいさつする大阪ゴム工業会十川副会長


 続いて、来賓として近畿経済産業局の伊吹英明局長(代読)、大阪府の吉村洋文知事(代読)、大阪ゴム工業会十川利男副会長、大阪産業技術研究所小林哲彦理事長、日本ゴム協会櫻井伸一副会長があいさつした。

 大阪ゴム工業会十川副会長は「日本のゴム産業はこれまで多くの難問を先人の努力で克服してきた。我々ゴム産業に携わる者には、先人の残した有形無形の財産を守るとともに次の世代に繋げていくという使命がある。関西ゴム技術研修所にはそうした気概を持った多くの人々が集まっている。今後も60年を超える新たな歴史を刻まれていくと期待している」とあいさつした。

 続いて、感謝状贈呈や関西ゴム技術研修所の60年の歴史が紹介され閉会した。

 終了後は会場を移して記念祝賀会が行われた。

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