30社・35人が入学
関西ゴム技術研修所、第63回入学式を開く
その他 2024-09-24
関西ゴム技術研修所(駒水謙二所長)の第63回入学式が9月2日、大阪府東大阪市の化学物質評価研究機構(CERI)大阪事業所で開催された。今年は30の企業から35人が入学し、83日間、204時間の研修に入る。
入学式では駒水所長のあいさつをはじめ、来賓祝辞として大阪ゴム工業会会長代理で水谷保TOYO TIRE執行役員技術統括部門技術開発本部長が、日本ゴム協会会長代理で北川紀樹日本ゴム協会関西支部長(大阪ソーダ)がそれぞれ祝辞を代読した。
当日は特別講義として駒水謙二所長の「ゴム工業概説」が行われ、入学式終了後にCERIの施設見学および記念パーティが開催された。
■駒水謙二所長のあいさつ
台風10号の影響を懸念していたが、対面形式で無事入学式を開催でき、大変嬉しく思っている。
今回は35人の研修生が入学となった。「ゴム技術をもっと知りたい」という思いで入学された気持ちを是非大切にしてほしい。私たちもその思いをしっかり受け止め、応援していく。
皆さんに知っておいていただきたいポイントが2つある。1つはこの研修所の成り立ちだ。高度経済成長期には化学の知識を持つ優れた技術者の採用が難しかった。そこで「ゴム技術者は、我々ゴム業界の手で育てよう」とこの研修所が創設された。2つ目は、コミュニケーションを大切にしている場所であること。入学式終了後には、研修生同士の記念パーティを実施する。多くの人と自己紹介、名刺交換をしてほしい。ここでのつながりは一生のものになるはずだ。
長い研修期間でやり遂げられるか不安も多いかもしれないが、すでに2,500人以上の先輩が入所、卒業され、ゴム産業で活躍しているので安心してほしい。私たちも全力で応援していきたい。
■大阪ゴム工業会清水隆史会長の祝辞
今回は35人がゴム技術の習得を目的に入学された。研修所ではゴムに関わるあらゆる技術・知識に触れ、それを吸収できる機会に恵まれる。来年6月の卒業まで、通常の職務に加えカリキュラムを受講するのは大変だとは思うが、同じ志を持つ仲間と、企業を超えて新たな絆を結び、ネットワークを構築してもらえればと願っている。
■日本ゴム協会網野会長の祝辞
これからの約9カ月におよぶ研修はとても過酷なものになると思うが、研修生同士助け合いながら乗り切ってほしい。現代社会の課題は複雑で、個社では解決できない課題も多くある。そうした際に、社外に多くの仲間がいることは大きな強みになる。この研修所で得た絆を、是非大切にしてもらいたい。
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