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研修を終え、31人が卒業

関西ゴム技術研修所、第62回卒業式を開く

その他 2024-06-10

 関西ゴム技術研修所(駒水謙二所長)の第62回卒業式が6月5日、大阪科学技術センター(大阪府大阪市)で開催され、31人が卒業した。

卒業生の記念撮影


 卒業式の前には、恒例の特別講義が行われた。今回は、髙石工業代表取締役の髙石秀之氏が「小さなことにしつこく真剣」と題し、選ばれ続ける中小企業であるために、髙石工業が取り組む“組織づくり”を紹介した。

式辞を述べる駒水謙二関西ゴム技術研修所所長


特別講義を行う髙石秀之髙石工業代表取締役


 ①ものづくりをする企業として取り組む現場の5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)②組織を支える人財の育成と適切な評価制度③開発型の企業が取り組むオンリーワンの研究開発について発表。講演を通して、選ばれ続ける企業であるための人財の育成・評価の重要性を説いた。

 続いて行われた卒業式では、研究経過報告のあと、駒水所長による式辞があり「今回の研修では、講義終了後に自分の中の疑問が解決するまで繰り返し講師に質問する研修生の様子をたくさん見てきた。また、出席率は高く、成績も優秀だった。今後は自分の職場でどんなことが行われているのか現状を理解し、改良するために何が必要で、どんな技術が利用されているのかを確認してほしい」とあいさつした。

 続いて、卒業証書授与、成績優秀者に贈られる近畿経済産業局長賞、大阪府知事賞、大阪ゴム工業会会長賞、研修生全員の投票により選出される山下晋三賞が授与された。

祝辞を述べる守屋学大阪ゴム工業会会長代理


祝辞を述べる櫻井伸一日本ゴム協会副会長


 来賓の祝辞では、大阪ゴム工業会の清水隆史会長の祝辞を守屋学会長代理が代読。「ゴムという素材に関して、日本で唯一の教育機関を備える関西ゴム技術研究所で基礎知識を磨いた皆様にはこれまでの常識を覆すような革新的な発想や思考を常に実践することで、ゴム業界の更なる発展に貢献してもらうことを心から期待している」とあいさつした。

 続いて日本ゴム協会の網野直也会長の祝辞を、櫻井伸一副会長が代読。「これから各社で業務を続ける上で、社外に多くの仲間がいるということは、大きな強みになる。現代社会の課題は複雑で、各社では解決できない課題も多くある。そうした際に、社外の仲間が支えになるときがきっと来る。この研修所で得た絆を大切にしてほしい」とあいさつした。

 最後に、卒業生代表が謝辞を述べて閉会した。

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