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【トピック】

ランクセス、ラインケミーBUがベルギー・カロ工場でCO2を大幅削減

原材料 2023-05-08

 予備分散ゴム薬品、ゴム用加工助剤、酸化防止剤・老化防止剤などゴム添加剤を広く手掛けるランクセスのラインケミービジネスユニットが、加硫促進剤を製造するカロ工場(ベルギー)で、CO2排出量の大幅な削減を達成している。

 2022年には、製造に用いる蒸気の生成におけるCO2の排出量を大きく削減。カロ工場が立地するアントワープ港で、廃棄物焼却から蒸気を生成する大規模な産業用蒸気ネットワークが構築されたことに伴うもので、従来手法に比べCO2排出量を5分の1に低減した。同ネットワークは、ラインケミービジネスユニットや他の化学メーカーが共同で活用している。

 また同工場では2023年から、使用する電力の50%をドイツの特定風力発電プラントの原産地証明書付き電力に切り替えた。これにより、2023年のCO2排出量は、2020年に比べ2,000トン削減できる見込みとなった。

 ランクセスは、2040年のクライメイトニュートラル(気候中立、スコープ1、2)を掲げ、2050年までにはスコープ3も含めたサプライチェーン全体でのクライメイトニュートラルを目指すなど、持続可能性への取り組みを積極的に推し進めている。

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