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6月を環境保護強化月間と位置付ける

ランクセス、環境保護への取り組みを推進

原材料 2024-06-12

 独・ランクセスの日本法人であるランクセスは、環境保護と持続可能な社会的発展に取り組むグローバル企業として、6月を環境保護強化月間と位置付け、国内での環境保護への取り組みを実施している。

 今年も、従業員の環境保護への意識を高めるとともに、環境保護に貢献する活動を実施する。具体的な取り組みの一つは、2014年から実施している「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」。国内全3拠点のオフィス内での一斉消灯に加え、各自の“ホーム”オフィス(自宅)にて可能な限りの一斉消灯を行う。

 また、昨年まで実施していた「マイボトル・マイカップキャンペーン」は、昨年秋から紙コップの社内使用を廃止したことを受けて成功裏に終了した。

 ■CO2削減/ライトダウンキャンペーン
 ランクセスでは2014年から同キャンペーンに参加しており、今年で10年目の実施となる。今年はランクセスの国内全3拠点において、6月21日および 7月7日の夜8時から10時までの2時間、オフィス照明の一斉消灯を実施するとともに、従業員やその家族にも“ホーム”オフィスでの可能な限りの一斉消灯を呼びかける。この消灯による消費電力削減量は、国内全3拠点で1実施日あたり約 76.72kWh、在宅での削減分は測定不可能だが貴重なCO2の削減となる見込み。

 目標=バリューチェーン全体におけるクライメイト・ニュートラル
 サプライチェーン全体における排出量に注力している。2022 年、スコープ3排出量に関してグループ全体で2050年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)を目指す目標を設定。目標には、特に購入原材料からの間接排出だけでなく、物流や最終製品からの排出も含まれる。自社の製造プロセスから発生する直接排出(スコープ1)および外部エネルギー源による排出(スコープ 2)については、はすでに2019年に、2040年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)達成するための目標を設定し、具体的な取り組みを進めている。

 スコープ3の目標を達成するため、全社的なネットゼロ・バリューチェーン・プログラムを開始。プログラムの一環として、持続可能な原材料の調達を増やし、「グリーン」ロジスティクスを導入し、クライメイト・ニュートラル製品のポートフォリオを拡大している。

 科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)は、ランクセスの気候目標が地球温暖化を 1.5度未満に抑えるために有効であり、パリ協定に合致していることを認証している。

 ■気候変動に関して国際的な機関より最高評価を獲得
 国際的な気候変動問題などへの取り組みを行う団体CDPから、グローバルリーダーの一社に認定された。CDPの2023年の調査において最高評価を獲得し、「気候変動Aリスト」(世界で362 社)に選定された。これはCDPが調査した2万1,000社以上の企業のうちの上位2%に入る。

 さらに、「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI World)」の構成銘柄にも選出。「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)」のヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)において100ポイント中79ポイントを獲得し、引き続き化学部門で第1位を獲得している。ワールド・インデックス(DJSI World)でも第3位を獲得し、特に気候戦略、水関連リスク管理、プロダクト・スチュワードシップ、労働安全の分野で高い評価を得た。

 持続可能性に特化した評価機関であるMSCIがESG分野におけるランクセスの格付けを引き続き「AA」と認定した。これにより、ランクセスは、総合化学会社で最も優れた企業の1社と評価された。

 また、エコバディス(EcoVadis)のサステナビリティ格付けで、2023年にはプラチナレベルを獲得。プラチナレベルの格付けは、エコバディス(EcoVadis)が分析した10万社以上の企業のうち、上位1%に与えられるもの。

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