「免震用積層ゴム支承の国際標準化」のグループに
日本免震構造協会が普及賞を贈呈
その他 2020-07-21
日本免震構造協会(和田章会長)は、「免震用積層ゴム支承に関する国際標準化(国際規格整備)」を行った功績を讃え、日本ゴム工業会の青木正己氏、東京大学・東京工業大学の西敏夫氏、ブリヂストンの鈴木重信氏、オイレス工業の澤田毅氏、昭和電線ケーブルシステムの福田滋夫氏のグループに、「第21回日本免震構造協会賞普及賞」を贈呈した。
日本免震構造協会賞は免震構造等の技術の進歩および適正な普及発展に貢献した個人、法人および団体に贈られるもので、普及賞のほかに技術賞、作品賞がある。今回普及賞を受賞したのは同グループのみだった。
同グループは、2000年に免震用積層ゴムの仕様や試験方法、高耐久性化について企画案をまとめ提出するとともに、継続的にISOに働きかけ、上記技術規格案を2005年にISO22762として発行。さらにこの内容とほぼ同じものを日本でも2011年にJIS K 6410として発行したことで、海外のみならず日本における免震構造のさらなる普及発展を加速することに貢献し、その功績が評価された。
同協会では7月8日に都内の明治記念館で総会とともに同賞の表彰式を実施した。式は新型コロナウイルス感染拡大予防のためWEB形式で行われ、受賞者は会場には出席せず、和田会長の選定理由等の言葉をWEBで視聴した。
受賞グループの西氏は「WEBによる受賞なので実感が湧かなかったが、今までの免震用積層ゴム支承の国際標準化への取り組みが評価され、一同喜んでいる」と感想を述べている。
ISOはスイスのジュネーブに本部を置く非政府機関。ここで制定されたISO規格はヨーロッパを中心とした技術規格だが、世界的に最も参照されている。日本は免震構造の技術レベルとその普及で世界をリードしているが、ISO規格案を提出、議長国として主導し発行まで至ったことは快挙となる。
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