功労賞1件、技術賞1件、作品賞2件、業績賞2件の計6件が受賞
日本免震構造協会、第24回協会賞受賞作品を発表
その他 2023-04-03
日本免震構造協会(中澤昭伸会長)は3月28日にWebで会見を行い、第24回日本免震構造協会賞受賞結果を発表した。
同賞は免震構造等の技術の進歩および適正な普及発展に貢献した個人、法人および団体を対象に与えられるもので、2000年から実施している。
会見では冒頭、中澤会長が「1995年の阪神大震災で免震建物が効果を発揮してから、免震の認知が高まり、数多くの建築物が建てられるようになった。その中で、創意工夫や材料開発が進み、よりグレードの高い免震建物が増加している。当会の表彰委員会はそれらの優れた免震建物を表彰することを目的に発足したもの。初回から様々な工夫が施された作品が応募され、今回も高性能だけでなく面白い作品が受賞している。このような活動を通じて、免震構造の普及に努めていきたい」とあいさつした。
続いて、受賞作品が発表された。今回は功労賞1件、技術賞1件、作品賞2件、業績賞2件の計6件が受賞した。そのうち、作品賞は大林組の「Port Plus 大林組横浜研修所」と竹中工務店の「竹中工務店静岡営業所」。前者は不可能とされてきた高層木造建築を免震構造の力や様々な工法の工夫により可能にした点が、後者は床スラブを円筒状にすることで剛性を確保し、それを最小限の免震装置で支持することで小規模ながら十分な免震効果を発揮できる構造とした点等が評価された。また、功労賞には同協会設立者の一人である和田章元会長(東京工業大学名誉教授)が全会一致で受賞した。
表彰委員長の山梨知彦氏は今回の受賞作品について、「免震構造を使用しているだけでなく様々な創意工夫が見られた。免震構造の使用は大前提となり、普及していくための次のアイデアが重要になってきている」と総評した。
なお、同協会は今年の6月17日に創立30周年を迎える。それに伴い、10月31日に記念フォーラムおよびパーティを明治記念館で開催する。また、全5回の記念見学会やアイデアコンペ、国際フォーラムの実施など様々なイベントを実施する予定。
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