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森林保全と持続可能な天然ゴムをテーマに講演会も

日本ゴムトレーディング協会、新年交流会を開催

その他 2020-02-12

 日本ゴムトレーディング協会(梁取和人会長・横浜ゴム)は1月29日、東京商品取引所で第4回講演会と新年会員交流会を開催した。

熱心に耳を傾ける参加者


 講演会はWWFジャパンの自然保護室・森林グループプロジェクトマネージャーの古澤千明氏を講師に招き、「森林保全と持続可能な利用~天然ゴムを事例に~」をテーマに行われた。

 古澤氏は森林認証制度「FSC」や2018年10月に設立された「GPSNR(持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム)」などについて解説。FSCは森林保全と持続可能な利用を目的にした森林認証制度で、環境に配慮しながら地域社会の利益にもかない、経済的にも持続的な形で管理、利用していくための制度と説明した。

 また、ミャンマーでの例をあげ、中央政府や地方政府と天然ゴム生産者組合などが協議し、持続可能な天然ゴムを拡大するためのプラットフォーム構築が準備段階にあると語った。当日は会員、賛助会員など35人が参加するなど関心の高さをうかがわせた。

 会員交流会では、冒頭、梁取会長があいさつし、続いて来賓であるタイ王国大使館・農務担当官事務所のチョンティサック公使参事官が「持続可能性という言葉は各分野でよく耳にするようになった。タイ農業省も持続可能農業のための技術政策課を設け、SDGsを念頭に置きながらタイ農業の20カ年戦略を作成している。またタイ南部で発生するゴムの木の真菌病の終息に向けて一生懸命取り組んでいる」とあいさつし、乾杯後懇親に入った。

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