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ゴム産業全体の課題に取り組む

日本ゴム工業会、大阪で理事会・幹事会開く

その他 2019-11-05

 日本ゴム工業会(池田育嗣会長)は10月25日午前10時から、大阪市内のホテル阪急インターナショナルで第18回理事会・幹事会を開催した。

 11時過ぎからの幹事会では①ゴム製品の1-8月生産・輸出入概況ならびに資材動向②2018年度会員企業の経営指数調査結果③労務ならびに環境委員会関係事項④2020年度の主要会議日程[総会=5月21日〈経〉、70周年式典=10月29日〈経〉、理事会=4月23日、5月21日〈経〉、10月29日〈経〉、3月10日、幹事会=5月21日〈経〉、1月22日)があった。(〈経〉は経団連会館、それ以外は日本ゴム工業会で)]が報告された。

あいさつする池田会長


 各項報告の前に池田会長があいさつに立ち、先般の台風15号、19号にふれ、一般および会員の被害者に対するお見舞いを述べたあと、「我々を取り巻く状況は、自然環境、政治、経済と国内外とも様々なリスクが増えている。米中貿易摩擦などから世界経済に減速傾向が見られ、堅調だった米国経済にも注意信号がでている。

 英国のEU離脱問題、サウジ石油施設への攻撃、イラン問題などの中東リスク、香港の混乱など枚挙にいとまがない。国内経済も、10月の消費増税の影響や世界経済減速の影響などが懸念され、さらに北朝鮮リスク、韓国との関係悪化など厳しい状況だらけと言える。

 ゴム製品の生産も、工業用品類を中心に減速傾向が顕著になっているが、こうした中でラグビー日本チームの活躍、旭化成・吉野名誉フェローのノーベル化学賞受賞は元気の出る印象的な出来事だった。とくに吉野氏の受章は今後の化学業界として嬉しく、日本の産業界の方向性についても色々な示唆を与えてくれたのではないか。

 グローバルな競争が激しくなる中で、国際間での公平公正な競争の維持、国際的な環境問題への対応、国内においては働き方改革や生産性改善への対応など課題は山積している。

 課題への対応は個社としての対応が基本だが、当会としてもゴム産業全体に対する課題に対し、常設の委員会を中心として世の中の流れを把握し、工業会としてどのような活動を行えば会員各社のお役に立てるかを考え、必要な対応や情報の提供を行っていく考えなので皆さんの忌憚のない意見、要望をお寄せいただきたい」とあいさつした。

春の受章者、加貫氏・米屋氏に記念品授与

春の褒章を受章した米屋氏(中央)と加貫氏(右)


 幹事会最後には、令和元年春の受章者となった加貫順三加貫ローラ製作所会長(旭日双光章)と米屋正弘北星ゴム工業会長(旭日単光章)に、池田会長からお祝いの言葉と記念品が贈られた。

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