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ブルーシートなど3日間で3年分供出、全国の支店・営業所が協力体制組む

シバタ、台風被災地の復旧支援に貢献

商社 2019-11-05

 度重なる台風や豪雨で被害が拡大する中、シバタの企業力が台風被災地の復旧支援に貢献した。

 さる9月9日、台風15号が千葉市に上陸。観測史上最大級クラスの勢力といわれた台風だ。この台風15号は千葉県を中心に関東一円に大きな被害をもたらした。9日以降は台風一過で雨は無かったものの、週末にかけて雨が予想されたため、屋根が吹き飛ばされた一般家屋の屋根の補修対応が強く望まれていた。

 9月12日、シバタ本社に経済産業省・生活製品課からブルーシートについて問い合わせがあった。この生活製品課は、主にアパレルなど生地系を担当する部署でブルーシートに関しては、ほとんど知識は無かった。

 対応に当たった、同社の坂本伸二取締役営業企画部長は「まずは屋根にかぶせることが可能なサイズについてレクチャーした。熊本地震の際に安価で薄地の輸入ブルーシートが出回り、当社の熊本支店がそのクレーム情報をつかんでいたことが効を奏した。厚手の3,000番(3,000グラム相当)のブルーシートでなければ効果がない」と伝えた。

 生活製品課は「それは任せる。とにかく急を要している。君津市に3,000枚、木更津市に5,000枚を収めて欲しい」とのことだったが、「手配の途中で、すぐにその要請はトータル5万枚へと追加で要望があった」と坂本取締役は振り返る。

 シバタでは、9月14日、15日の土日に各責任者の出社要請をかけて、チャーター便を用意し千葉へブルーシートを送り込む準備をしたが、そのうちの何便かはチャーター便も用意できなかった。すると「経産省から自衛隊が出動するとの連絡があり熊本、高松、徳島、秋田の各事業所には陸上自衛隊が取りに行き、熊本・徳島は陸上自衛隊から航空自衛隊につないで柏市の航空自衛隊(下総航空基地)から陸送して各自治体へブルーシートが配布された」(同社)という。現場には針谷功社長をはじめ小堀真司取締役統括本部長も駆けつけた。

 シバタが全国の各事業所から千葉に集めたブルーシートの総数は約6万枚(メーカー在庫分も含む)。

 通常シバタの厚手のブルーシートの販売は年間で約2万枚規模なので、「3日間で3年分を出荷した事になる。さらにブルーシートを張るおもりとして1枚のシートに対して10個程度の土嚢とロープも必要なので用意した」(針谷社長)。

 シバタは本社を含め北海道から九州まで全国に支店・営業所43事業所を構え、各支店・営業所には主要16品目の商品を在庫し、地元密着型の商社として活動しているのが特徴だ。

 「緊急時に対応できたのは各事業所に保有していた在庫と、土日や連休を返上して活動できたシバタイズムによるもので、一致団結ができたことは当社の誇るべきことと大いに自負したい」(針谷社長)

 この強固な協力体制は東日本大震災をはじめ、熊本地震の時の教訓があった。特に熊本地震の際は、福岡支店が熊本支店や客先に水やポケットティッシュなどを配布するため支援活動に当たった。

 「今回、当社社員の自宅も一部被害にあったが、配送に手伝いに来た社員もいた。岡山の真備町の集中豪雨の時も四国をはじめ近隣の事業所が協力しあって必要な物資を広島や岡山に集めた。北海道の胆振地震の時も東北などから、本来であれば各自の事業所で売り上げにつなげたいはずの商品を絶対的に必要な事業所に集めるという協力体制が構築された。今後も緊急時にはオールシバタで対応していく」(同)。豊富な商品群と全国各拠点の連携により、積極的に対応していく方針だ。

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