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シバタの強みは地域に根付いた対面の強さ

【社長インタビュー】シバタ社長 小堀真司氏

インタビュー 2024-06-10

創業70周年を迎えるシバタ。今後のシバタを第2の創業期として「創業期の熱い思いをしっかり引き継ぎながら、新しい形態のシバタを作っていく」と小堀真司社長は抱負を述べる。

 ■70周年を迎えるにあたって
 まずはお世話になったお客様、仕入先様、グループ企業の各位に厚く御礼を申し上げたい。また創業時より社業発展のためにご尽力頂いた先人の方々、今現在の社員とその家族の方々に心から感謝と御礼を申し上げたい。

 1954(昭和29)年6月21日の創業だが、第1期目の決算を見返すと資本金が50万円、売上高は450万円、従業員が5人。その中に2代目社長で自分の父親の小堀清もおり、新發田和敏名誉会長のお父様の新發田丘氏が創業し、今なお当社で最も大切に受け継がれている雑草精神という不屈の精神と、社員は家族という絆、チームワークを大切にする当社の経営理念を羅針盤に先人達が企業を大きく発展させて頂いたと考えている。

 ■さらに100年企業を目指す
 就任当時、社内スローガンとして「継往開来」という言葉を掲げた。若干本来の意味とは変わるが、私の捉え方としては「先人たちの意志をしっかり引き継いで新しい未来を切り開いていく」という意味合いで社内スローガンにしている。今後当社がさらに発展するためには、変化を恐れず時代の流れに柔軟に、新しい挑戦をし続けていかなければ、100年企業には到底達せない。新しい取り組みを、勇気を持ってやっていこうという意味も含め、72期からをシバタの第2創業期だという位置付けとしている。

 ■シバタの強み
 針谷功会長(取材当時)が目指してきたように、地域に根付いているというのが1番だ。対面の強さというか、直接お客様に会ったり、直接現場に行ったりし、お話ができる機会があることは有利だ。そして当社のことをより多く知っていただける機会があるのが地方なのかな、と理解している。

 地方の営業スタイルは在庫を豊富に持って営業配達というのが基本だ。商品を持って運び、お客さんにも営業をかけるなど、大変ではあるが、それが当社の強み。当社の即納即配といった配送体制、物流環境が2024年問題の解消につながれば嬉しい。

 ■100年企業を目指すための課題
 企業としての拡大路線も当然あるが、これまで拠点づくりを加速度的にやってきた中で、人材育成、社員教育の面が追いついていない。営業力が抜群で、責任者としてのマネジメント能力も優れているようなバランス感覚を持つ人材が少ないので、人材育成に力を入れている。

 現在、幹部研修会と称して、外部講師を呼んで勉強会を実施しているが、私自身も非常に勉強になる。私だけの知識では乏しいので、講師に「管理職とはなんぞや」や、「マネジメント」、「リスク管理」なども含めて教えて頂くと、一般論を教えてもらえ、気付きも多い。それをシバタ流にピックアップして、良い部分を採用していけばいいと思っている。

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