西海副会長の後任に石橋氏が選任
日本ゴム工業会、第17回幹事会を開催
その他 2019-05-28
日本ゴム工業会(会長・池田育嗣住友ゴム工業会長)は5月23日午前11時45分から、東京・大手町の経団連会館で第17回幹事会を開催した。
当日は幹事会の前に第2回理事会が行われ、西海和久副会長(ブリヂストン取締役)の退任に伴う後任として石橋秀一氏(ブリヂストン代表執行役副会長)が、また常務理事として岡本浩一氏(日本ゴム工業会総務部長兼業務部長)が補充選任された。
幹事会では、各委員会の報告の前に池田会長が概略次のようにあいさつした。
「国内のゴム製品生産は、昨年は欧米の景気が堅調に推移したこともあり、新ゴム量ベースで2年連続のプラスとなったが、本年3月の状況を見ると楽観はできない。当会で実施している中小企業会員対象の景況調査でも、景況感は不変とする会社が最も多いものの、悪化しているという会社が増えてきており、1-3月は2期ぶりに悪化に転じ、4-6月もマイナス予想となるなど厳しい見通しとなっている。
また直面する課題についても、原材料価格の上昇、従業員・熟練技術者の確保難、人件費の増加などを指摘する会社が増加している。産業界に対する課題も、SDGsに代表されるグローバルな環境問題への対応や、国際的な標準化、国際間での公平・公正な競争の維持、国内では働き方改革への対応など様々で、ますます多様化してきている。
ゴム産業としてもこうした課題に備え、対応する必要がある。当会としては、常設の委員会を中心に世の中の流れを把握し、世界のゴム産業の中で何をする必要があるのか、また工業会としてどのような活動を行えば会員のお役に立てるのかを考え、必要な対応や情報の提供を行っていきたい」
続いて委員会報告に入り、①ゴム製品の生産および輸出入概況②労務委員会関係事項③資材関係の動向④講演会の開催―について報告が行われた。
幹事会の最後には、西海氏が退任のあいさつを行った。西海氏は思い出に残る活動として、同工業会を14年4月に一般社団法人化するにあたり、多くの討議を重ねたことなどについて述べ、「本日は冒頭にコンプライアンスの話があった。また各報告において様々なデータを用い“見える化”していることをみても、この4-5年で(工業会は)様変わりしたと感じている。この様な変貌を遂げる中で一緒に仕事をさせて頂いたことに感謝申し上げる。
これからは業界をあげて共通課題に取り組んでいくことで、皆様がいろいろな形でそれらを乗り越え、日本のゴム産業、ものづくりがさらに発展していくことを応援している」と結んだ。
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