製品値上げなどで意見交換
西部ゴム商組、ベルト商工懇談会開く
その他 2018-11-27
西部工業用ゴム製品卸商業組合(岡浩史理事長)は11月16日、大阪・北区堂島浜の中央電気倶楽部で「ベルト商工懇談会」を開催した。商業組合側から9人、メーカー側から4人、計13人が出席し、ベルトの景況報告や今後の見通しなどについて意見交換した。
懇談会は小島孝彦事業委員長の司会で進行。まず岡理事長が「今年は原材料価格の高騰や運送費上昇、人手不足などの影響で思うようにモノづくりが出来ず苦労した会社が多かったと思う。コスト上昇による製品値上げで、我々商業者はユーザーとの交渉に明け暮れた1年だった。各社の業績を見ると増収している割に利益は上がっていない。原材料、運送費、人件費など目に見えない経費が収益を圧迫しているのだろう。短い時間だが、今日は商工で充実した意義ある意見交換をしてほしい」とあいさつした。
続いて、バンドー化学技術部伝動ベルト設計グループの明石貴光グループ長が、ベルトを取り巻く経済環境や業界動向について説明した。それによると、伝動ベルトは①自動車関連はHV化、EV化の影響で伸び悩む②ロボット産業は人手不足による工場の自動化・省人化により拡大見通し③工作機械・射出成形機は堅調だが、海外市場では中国製機械が台頭し、販売拡大している④医療機器向けは伸長傾向にある⑤遊技機器向けは減少傾向。
またコンベヤベルトについては輸出が増加。樹脂ベルトは食品、物流が好調――と市場の動向を解説した。
その後、商業者とメーカーとの懇談が行われ、商業者側から製品値上げや物流費用高騰への対応について質問があり、メーカー担当者と商業者とで、活発な意見交換が行われた。
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