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「耐候性試験や機能性エラストマー」テーマに

建築ガスケット工業会が技術研修会開く

その他 2018-11-07

熱心に聴講する参加者


 建築ガスケット工業会(会長=堀田秀敏ホッティーポリマー社長)は10月26日、都内の台東区民会館(台東区花川戸)で技術研修会を開催した。

 今回は日本ウエザリングテストセンター銚子暴露試験場の主任研究員・桑原圭介氏とリケンテクノス研究開発センター第3開発室・高瀬賢人氏による2講演を行い、会員企業から57人が聴講した。

あいさつする堀田会長


 会の冒頭、堀田会長が「建築ガスケットを製造・販売する我々にとって、耐候性に関するトラブルはあってはならないこと。そのために、トラブルのない素材をお客様に提案していかなければならない。本日の両講演は大変有意義なものになると考えているので、ともに勉強していきましょう」とあいさつした。

 初めに、桑原氏による「大気暴露試験及び促進劣化試験の概要と実例について」の講演が行われた。ゴム・プラスチック・塗料などの有機系材料の耐候性を評価する方法として、大気環境下に一定期間さらす「大気暴露試験」や、人工光源暴露装置を使用し促進的に試料の劣化状態を調べる「促進耐候性試験」などが行われている。

 桑原氏はこれらの試験を実施している同社の全国4カ所(旭川・銚子・宮古島・宮古島海岸)の暴露試験場の立地や特徴、設備を紹介するとともに、促進耐候性試験に使用する人工光源暴露装置の種類および役割について画像やデータを交えながら解説した。

 また、現在も継続して行っている大気暴露試験のいくつかの実例についても触れ、1973年から現在まで、45年もの間暴露状態にしているタイヤについても紹介した。

 続いて行われた「機能性エラストマーについて」の講演では、高瀬氏が同社の熱可塑性エラストマー(TPE)について解説した。

 TPEは熱可塑性樹脂や結晶相からなるハードセグメントとゴムなどのソフトセグメントからなる海島構造で、セグメントの化学構造や組み合わせにより、様々な特性を発現させることができる。

 今回は、ゴムに動的架橋を施したTPVグレードとして、①耐熱性・耐油性・圧縮永久ひずみなどを向上させた「アクティマーG」、②NBR並みの耐油性を実現した「同K」、③柔軟かつ耐熱性と耐油性を備えた「同HT」のほか、④ハイブリッド架橋により優れた圧縮永久ひずみ等を付与した「Recromer」を紹介。それぞれのガスケットとしての性能についてもデータを比較しながら説明した。

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