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60社中51社から回答

東部ゴム商組、ベルト・ホース流通動態調査<2017年版>

その他 2018-04-03


 東部工業用ゴム製品卸商業組合は「2017年版ベルト・ホース流通動態調査」をまとめた。同調査はベルト・ホース部会員企業と同部会選定の組合員企業60社にアンケートを発送、2017年1月1日から12月31日までの1年間を対象にその内容を集計したもの。今回は60社中51社から回答を得た。アンケートでは、「売上高と市場価格」や「需要の将来性」(3年後の需要予測)、「取扱高」(商品分類別の取扱高、総売上高に占める割合)、「在庫状況」のほか、「品質上のトラブル」、「コンベヤベルトのエンドレス加工」、「輸入品、通販・ネット販売ほか」、「年商規模と従業員数」、「好調だといわれている需要分野の売上高前年比」など、将来をにらんだマーケティング情報に関わるものと商業者の現状を把握する設問が設けられた。設問の中から、主なアンケート結果を紹介する。

 

ベルトよりホースが多い取り扱い

 ■17年の売上高
 この調査は、自動車用部品を除くベルト8種類、ホース5種類が対象で、取り扱いの多い順をみると①高圧ゴムホース②ゴムホース③樹脂ホース④伝動V、高圧樹脂ホース⑥伝動歯付、伝動プーリ、搬送ゴム⑨搬送樹脂⑩空圧チューブ⑪伝動その他⑫搬送その他となり、取り扱いはホースの方がベルトより多い。

 12品目全てで前年比「95―105%」が最多回答となった。「105%超」回答が多かったのは①高圧ゴムホース53%②伝動プーリ41%③搬送樹脂、樹脂ホース各40%など。伝動その他、搬送ゴム以外の10品目は「105%超」が「95%未満」以下の回答を上回った。

 ■市場価格
 伝動Vを除く11品目で「問題ない」回答が70%超だった。伝動・搬送のその他、高圧樹脂、ゴムホースの4品目は85―100%でとくに高率。ただ部会員からはそこまでの実感はないという反応が多く見られた。

 ■18年の売上高予想
 12品目全てで本年売り上げは昨年比「95―105%未満」で推移すると予想する回答が最多だった。

 全品目で売り上げは順調に推移しており、プラス2回答からマイナス2回答を差し引いた数値が2ケタを超えたのは、①高圧ゴムホース36ポイント(以下P)②搬送樹脂31P③樹脂ホース29P④伝動歯付26P⑤ゴムホース23P⑥伝動プーリ18P⑦高圧樹脂ホース15Pの7品目。

 逆に伝動その他と空圧チューブの2品目はマイナス2回答の方が多かった。

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