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日本化学会化学遺産委員会が認定

「モノビニルアセチレン法による合成ゴム」が化学遺産に

その他 2018-03-16

公益社団法人日本化学会(山本尚会長)が新たに3件認定した化学遺産のうちの1件に、「モノビニルアセチレン法による合成ゴム」が選ばれた。

「モノビニルアセチレン法による合成ゴム」は、京都大学工学部の故古川淳二氏(京都大学名誉教授)が発明したモノビニルアセチレン法を用い、1942年に京都大学化学研究所で工業化試験に成功。第二次世界大戦後、日本での合成ゴムの研究・生産は連合軍により長らく禁止され、日本での戦前、戦時中の合成ゴム関係資料はほとんど失われたが、当時のゴム板を古川氏が保管し、1982年に京都大学、東京農工大学に寄贈していた。日本での合成ゴム黎明期を示す資料として貴重で、化学遺産に認定された。

化学遺産は、化学と化学技術に関する歴史資料の中でも特に貴重なものを日本化学会化学遺産委員会が認定するもの。文化遺産、産業遺産として次世代に伝えるとともに、化学に関する学術と教育の向上、化学工業の発展に資することを目的としている。

今回、そのほか認定された2件の化学遺産は「グリフィス『化学筆記』およびスロイス『舎密学』」、「化学起業家の先駆け高峰譲吉関係資料」。 日本化学会では、3月21日9時30分から「第12回化学遺産市民公開講座」を開催し、今回認定した3件の歴史的価値などについて講演する。場所は日本大学理工学部船橋キャンパス14号館(千葉県船橋市)。参加費無料、事前申し込み不要。参加希望の人は直接会場へ。問い合わせは日本化学会企画部(電話03・3292・6163)まで。

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