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在庫は2カ月程度有す

日本ゼオン、徳山工場が2月1日から操業再開

原材料 2023-01-31

 日本ゼオンは1月27日、ボイラー関連設備の不具合により同月15日から操業を一時停止していた徳山工場(山口県周南市)が、2月1日から操業を再開すると発表した。各プラントの操業を順次再開していくため、製品の出荷再開予定日については、各事業部門の販売担当から個別に連絡するとしている。

 同工場では、ボイラー関連設備の排出機能を有する既設煙突の補強工事に向け、一時的に仮設煙突を設置し操業していたが、1月上旬に同社および隣接企業の敷地内で、仮設煙突から排出されたと思われる落下物(鉄サビ)が確認されたという。その後、落下物は仮設煙突から排出されたものだとを特定し対策を講じたものの、再発防止には至らないと判断。ボイラー関連設備の一時停止を決定し、工場内へ電気・蒸気等を供給するユーティリティ設備であるボイラーの停止に伴い、保安上の機器以外すべてのプラントを一時停止した。

 今回の不具合は仮設煙突の素材に起因するものと考えられるため、応急対策として既設煙突に切り替え、操業を再開する。また、計画していた既設煙突の補強工事については、仮設煙突の素材を含め再検討し、徹底した安全対策を講じた上で、改めて進めていく。なお、既設・仮設ともに煙突機能に問題はなく、煤煙濃度等の排出データも正常範囲内であることを確認している。

 1月31日に開催された2023年3月期第3四半期(4~12月)決算説明会で、同社の曽根芳之取締役常務執行役員・管理本部長は、一時停止したことに伴う製品在庫について「製品によってバラつきはあるが、徳山工場は定期修繕明けでもあり、概ね2カ月程度の在庫を有している。在庫で対応しながら順次立ち上げ、供給を安定的にしていく」と語った。

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