バイオイソプレンモノマー関連事業およびSAF事業の商業化促進により持続可能な社会の実現寄与
日本ゼオン、米・Visolis社とMOUを締結
原材料 2024-04-09
日本ゼオンは、米国のVisolis社とバイオイソプレンモノマーおよび持続可能な航空燃料(SAF)などの商業化を促進するためのMOU(基本合意書)を締結した。
日本ゼオンは、CVCを運営する子会社のZeon Venturesを通して、2023年2月にVisolis社に投資したことを発表しており、今回の合意により持続可能な社会の実現に向けた取り組みが加速する。
バイオイソプレンモノマーは、バイオイソプレンゴム(バイオIR)、バイオスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(バイオSIS)およびSAFなどの原料となり、日本ゼオンが中期経営計画 「STAGE30」の全社戦略で掲げるカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する「ものづくり」への転換の推進に大きく寄与することが期待される材料。
バイオイソプレンモノマーおよびSAFは、Visolis社の特許取得済みの最先端技術を活用し、バイオマス原料を元に生物反応(発酵)と化学反応を組み合わせて製造される。なお、今回はVisolis社の独自技術で合成したバイオイソプレンモノマーを用いたバイオSISの合成に世界で初めて成功した。同時にVisolis社はバイオイソプレンモノマーの製造能力を50倍スケールアップしている。
今回の合意に基づき、両社では、今後バイオイソプレンモノマーおよびSAFなどの商業化の実現可能性を調査するとともに、日本ゼオンではバイオベース材料に対する高いニーズがある靴やタイヤなどの市場に対し、評価用製品サンプルの提案を開始する。
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