2024年3月期業績
日本ゼオン、合成ゴムは出荷増などで増収増益
会員限定 決算 2024-04-26
日本ゼオンの2024年3月期業績は、売上高が3,822億7,900万円で前期比1.6%減、営業利益が205億円で同24.6%減、経常利益が269億600万円で同14.3%減、純利益が311億100万円で同194.3%増だった。
エラストマー素材事業部門は売上高が2,152億8,600万円で同3.1%減、営業利益が66億3,500万円で同34.8%減。合成ゴムは、主要市場である自動車産業向けを中心に需要は回復傾向にあり、原料価格に応じた市況価格下落はみられたものの、出荷増や為替影響などにより増収増益。需要はコロナ禍前を超えているという。
合成ラテックスは、医療・衛生用手袋の流通在庫が引き続き過剰で需給の緩みが解消せず減収も、コスト削減に取り組み増益を確保した。化成品は、粘着テープ・ラベル向けの世界的な需要回復の遅れによる出荷減や市況価格下落等により、大幅な減収減益。
2024年3月期累計のエラストマー素材事業部門の営業利益段階の増減要因は、増益要因が原価差で55億円、為替差で36億円、販管費差で18億円、減益要因が価格差で141億円、数量差で3億円、差し引き35億円の減益だった。
2025年3月期業績予想は売上高が3,970億円で前期比3.9%増、営業利益が265億円で同29.3%増、経常利益が275億円で同2.2%増、純利益が175億円で同43.7%減。そのうちエラストマー素材事業は売上高2,215億円で同2.9%増、営業利益100億円で同50.7%増を見込む。
4月25日にオンラインで行われた決算説明会で、松浦一慶取締役常務執行役員・基盤事業本部長は、今期の合成ゴムの見通しについて
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