加藤進一加藤事務所社長による講演も
日本ゴム精練工業会、2020年度臨時総会をWeb会議で開催
原材料 2020-11-11
日本ゴム精練工業会(会長=野田明志TPRノブカワ社長)は11月4日、「2020年度臨時総会」及び加藤事務所加藤進一社長による「講演会」を、新型コロナ対策としてZoomによるWeb会議形式で、19社から24人が出席し開催した。
今回の議題は①2020年度活動実績②2021年度役員改選の件③今後のスケジュールの件④2019年度アンケート集計結果の件⑤外国人技能実習制度の件、の5案となった。
臨時総会冒頭、野田会長が「コロナが収束していない現状に伴い、今回は工業会初のWeb会議での臨時総会開催となったが、来年の定期総会はコロナ渦から何とか抜け出し通常形式で開催できることを願いたい。現在アメリカでも、コロナ蔓延に加えて大統領選の最中で先行きは不透明だ。一方中国では、コロナはほぼ収束したとの見方があり、巨大市場の復活は、コロナ渦で疲弊している日本経済に良い影響を与え、ゴム産業も上昇傾向になればと期待したい」と概要あいさつした。
議題審議では、議題①に関して4月9日にデンカ青海工場見学及び定期総会を予定でいたが、コロナ渦で中止となった。このため2020年度役員承認及び年会費改定については、事前に書面及びメール送付により諮られ、今回全会員一致で承認された。
さらに議題②に関しては、コロナ感染拡大で引き継ぎも困難な状況のため現行役員の2021年度留任も承認された。
議題③に関しては、①Web会議による研修会開催②新規会員勧誘活動の継続③次期定期総会の日程・開催方法、の3案について討議された。その結果、次期定期総会は4月中の開催で、方法はコロナ感染状況など社会情勢を考慮し、Web会議または通常通りの開催にするか、1月中をめどに判断することが承認された。
議題④に関しては、24社を対象にアンケートを実施した結果18社から回答を得たのに加え、未回答企業分を工業会で推定値として試算した結果が報告された。それによると2019年の生産量の総計は13万6,230トンで、前年比98.6%の水準と報告された。内訳は黒物11万6,550トン、色物1万9,680トンとなった。
なお2020年の状況は、第1四半期はコロナの影響により需要がダウンし生産量が減少した。第2四半期で底を打ったものの、前年同期比では20~30%の減少となった。その後第3四半期で回復の兆しが見えているが、同10~20%減となっている状況で、2020年の生産量総計は約11万トン、前年比80.9%の水準に留まる予想と報告された。
「2020年度臨時総会」に続いて、加藤事務所加藤進一社長による「最新のゴム原材料の市況」と題した講演会がWeb会議により開催された。加藤社長は、①ゴム産業はコロナから回復したか②天然ゴム、合成ゴムの市況③原料副資材の市況④ゴム材料マーケットの最近の話題⑤コロナ渦でのゴム産業の現状日本・世界各国⑥コロナウイルスによる現在の課題(加藤事務所からの提案)の、テーマごとに分かり易く解説した。
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