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賛助会員新設などを決定

日本ゴム精練工業会、平成28年度臨時総会開く

原材料 2016-11-01

臨時総会

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 日本ゴム精練工業会(会長=野田明志ノブカワ社長、会員24社)は10月27日、「見学会」と「平成28年度臨時総会」を、兵庫県尼崎市の日本スピンドル製造及び神戸市の有馬温泉古泉閣で開催した。

 当日はJR尼崎駅に集合し、「日本スピンドル製造本社工場」へ移動。日本スピンドル製造は、加圧式ニーダーやワンダーニーダーなどの混練機、2軸テーパー押出機(2TE)やフィーダールーダー(FR)などの押出機といったゴム製品製造機器を数多く展開してゴム精練企業にはお馴染みの「モリヤマ」を2014年4月に合併し、これら機器の製造販売を行っている。最初に「第一工場大会議室」において概要説明を受けた。野田会長が「モリヤマ製品を日頃使っている会員も多いかと思うが、ニーダーなど製造過程を見る機会は殆ど無く、今回の見学で知見を深めて欲しい」と開会のあいさつを、日本スピンドル製造の高橋毅営業部長があいさつ及び会社紹介を行い見学会を開始した。

 最初に見学したのは「近代化産業遺産」に登録されている歴史的建造物の「本館」で、18(大正7)年に紡績機械の主要製品であるスピンドルの開発・製造から端を発する同社の歩みをまとめたパネル展示や、同工場近くで発生した福知山線脱線事故の際、社員がいち早く救助に駆け付けた模様を記録した展示室を見学した。 

 次にモリヤマ製品の製造拠点である「産機モリヤマ加工・組立16工場」へ移動。参加者は実際に使用しているモリヤマ製品がどのように製造・加工されているか興味深く見入っていた。続いて組立工程を担っている「新5工場」を見学。次にクリーンルームシステムなど空調関連製品の製造拠点の「空調7工場」へ移動した。最後に材料を持ち込み最新鋭の混練機や押出機を使用してテスト練りができる「テクノステージ」も見学した。

 有馬温泉古泉閣へ移動し、16時から17時30分の間「平成28年度臨時総会」を開催した。冒頭野田会長が「今年は熊本や鳥取の地震など自然災害や、中国など新興国の失速など経済情勢、都知事選などの政治面と、様々な局面が激しく動いた年となっている。この様な環境下においては、工業会の重要性がより一層高まるのでは考えている。今後も会員から加盟して良かったと認識して頂ける工業会を目指していきたい」とあいさつした。続いて7月にゼオンポリミクス社長に就任した佐屋利明氏があいさつした。

 臨時総会では①第3回研修会報告②東部工業用ゴム製品卸商業組合の商工懇談会参加報告③正会員の募集・増強及び賛助会員の設定・募集④2017年海外研修の提案⑤夏期のプレスへの広告状況⑥ホームページ更新⑦来期会長会社の選定及び定期総会日程、開催地について―の各議題審議が行われた。

 このうち会員募集に関しては、ゴム産業界において存在感のある工業会を目指すためには会員数の拡充が不可欠との認識のもと、会員各社で手分けして同業他社を勧誘することを決議した。この正会員に加えて、ポリマー・カーボン・ゴム薬品・機械メーカーなど精練業界関連企業にも、賛助会員制度を設け加盟を働き掛けることも決定した。なお、臨時総会で配布された正会員候補リストの作成には、ゴム報知新聞が協力した。

 さらに、タイのアユタヤ地区を訪問する海外研修を17年6月頃に2泊3日程度の日程で実施することも決定した。海外研修は、10数年前にアメリカを訪問して以来2回目となる。

 来期の会長会社選定及び定期総会日程に関しては、出席者からの推薦もあり、野田会長が引き続き会長を務めることが満場一致で決議された。なお「平成29年度定期総会」は17年4月13―14日に東京地区で開催することが決定し、この定期総会で正式に野田会長の就任が決まる。

 19時からは「懇親会」が開催された。日頃ゴム精練に携わる同業として切磋琢磨している会員企業だが、あちらこちらで懇親の輪が拡がっていた。

 翌日は有志による懇親ゴルフコンペが、同県三木市のジャパンメモリアルゴルフクラブで開催された。

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