合成ゴムの川下戦略を強化
大阪ソーダ、三菱ケミカルから日東化工の株式取得
原材料 2018-02-19
大阪ソーダは2月19日、三菱ケミカルが持つ日東化工の株式36.3%(139万900株)のうち31.3%(120万株)を取得することで合意したと発表した。株式譲渡日は3月23日、取得額は非公表。株式取得により、日東化工は大阪ソーダの持分法適用会社となる。
大阪ソーダは耐熱性、耐油性、導電特性に優れ、自動車やOA機器用途向けのエピクロルヒドリンゴムや耐熱性、耐油性に優れ、主に自動車用途向けのアクリルゴムといった合成ゴムについて、2014年にゴムコンパウンド製造会社のINBプランニング(本社:愛知県大府市)に出資するなどコンパウンド事業の拡大による川下展開の強化を図ってきた。今回の株式取得により、大阪ソーダの合成ゴム技術と日東化工が持つゴムコンパウンド技術や成形品製造技術を融合し、新製品の開発や新たな用途展開を図る。一方、日東化工でも従来の汎用ゴムを中心としたゴム成形品に加え、大阪ソーダの特殊合成ゴムを使用したゴム成形品の開発など相互で事業拡大を加速する。
日東化工はゴムシート、ゴムマット等のゴム事業、高機能樹脂コンパウンド、樹脂洗浄剤等の樹脂事業が主要事業。三菱ケミカルは、1968年に当時の三菱化成工業が資本参加して以降、日東化工をグループ会社としていたが、三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画である「APTSIS 20」に基づき進めるポートフォリオ改革の一環で、同社株式を売却することにした。
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