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台東区民会館で

建築ガスケット工業会、令和7年度技術セミナーを開催

工業用品 2025-12-02

 建築ガスケット工業会(二瓶修和会長=富双ゴム工業社長)は11月26日、台東区民会館(東京都台東区)で「令和7年度技術セミナー」を開催した。

あいさつする二瓶会長


 冒頭二瓶会長が「近年は、様々な技術が日進月歩している。建築ガスケット関連も進歩しており、今回は新技術関連のセミナーのため、参考にしてほしい」とあいさつした。

 最初に廻谷典之信越化学工業主席研究員を講師に「シリコーンゴム概況説明(合成ゴムとの違い・用途)」および「D4D5D6規制に関して」の演題で講演が行われた。

 廻谷研究員は、シリコーンゴムは、ケイ素が主成分の無機材料で、特徴として優れた耐熱性や耐寒性を有すると解説した。合成ゴムは、炭素が主成分の有機材料で、石油原料のゴム全般と解説した。

 「D4D5D6規制」については、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)の3種類のシロキサン化合物使用制限に関するEUの化学物質規制と説明した。

 次に轟大地同社主席研究員が「二次加硫不要シリコーンゴムコンパウンド(新材料の紹介)」の演題で講演した。轟主席研究員は、新開発の二次加硫不要シリコーンゴムコンパウンド「KNPシリーズ」について、D4・D5・D6の3種類の低分子シロキサン対策に貢献すると説明した。開発品は、独自技術で低分子シロキサン含有量を大幅に低減、一次加硫時に副生成物発生がなく二次加硫工程不要と説明した。

 続いて遠藤啓祐リケンテクノス営業本部コンパウンドビジネスユニット東日本グループグループ員が「ガスケットにおける市況について(新材料の紹介)」の演題で講演した。遠藤グループ員は、住宅着工件数など建築ガスケットの周辺動向ついて説明した。また、難燃性を有する新素材「トリニティ」も紹介した。

 次に「日本建築学会論文発表」として川端芳英北星ゴム工業生産技術課課員が「グレイジングガスケットのリップ部の性状と水密性の関係」の演題で講演した。川端課員は、グレイジングガスケットのリップ部性状は、水密性に大きく影響する。形状にはU型・V型・L型・J型などがあり、形状ごとの水密性試験結果を報告した。

 最後に田鍋史生ホッティーポリマー技術部部員が「シリコーンゴム3Dプリンターによる建築用ガスケット設計の研究/低硬度シリコーンゴムを用いた建築用ガスケット等の検討と評価」の演題で講演。田鍋部員は、3Dプリントとのメリットとして、①多品種少量生産に圧倒的に向いている②内部構造を自由に設計できる③形状の自由度が高い――と説明。シリコーンゴム3D造形として好評なのが、UV(紫外線)硬化型液体積層造形方式(LAM方式)の「シリコム」で、建築用などの製造に最適とアピール。また、より複雑な形状のメタマテリアル建材などの作成も可能と説明した。

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