43人が出席
建築ガスケット工業会、「令和5年度技術セミナー」を開催
工業用品 2023-11-07
建築ガスケット工業会(二瓶修和会長=富双ゴム工業社長)は10月27日、東京都台東区の台東区民会館特別会議室で「令和5年度技術セミナー」を開催し、43人が出席した。
冒頭二瓶会長が「今回40人以上が出席ということは、関東大震災から100年という節目を迎え、防災意識の高まりの証だと思う。防災関連製品の新情報に関して、知見を深めてほしい」とあいさつした。
セミナーでは最初に板硝子協会の池田直輝調査役を講師に「関東大震災から100年を経た板ガラスと住宅省エネ補助金のすすめ~防災安全合わせガラスの紹介~」が行われた。途中で普通ガラス、網入りガラス、合わせガラスなど、さまざまなガラスサンプルを出席者の女性がハンマーで叩き、ガラスの割れ方の違いや衝撃音を比較する実演が行われた。
次に不二サッシの土井和之執行役員技術本部長を講師に「サッシメーカー新事業への挑戦2~LEDおよびマグネシウムの開発について~」が行われた。講演では、アルミニウム建材にLED光源を組み合わせた意匠システムや光が移動するムービングサイン、さらには医療用マグネシウム素材の開発など、新分野開拓に関して説明した。
講演に続き、ホッティーポリマーの田鍋史生技術部長から、先日開催の「2023年京都大学日本建築学会」で発表した「トポロジー最適化による建築用ガスケット設計その2:シリコーンゴム3Dプリンタおよびトポロジー最適化設計によるスポンジゴム造形の検討」と題した論文の概要説明が行われた。途中で自社開発の3Dプリンタで作成したサンプルが紹介され、その精巧さに出席者一同は驚いていた。
論文説明の後、建築ガスケット工業会大塚徹技術委員長から「JIS A5756建築用ガスケット、同5760建築用構造ガスケット各条項の原案作成委員会および分科会」の進捗状況報告が行われた。報告によると、委員会および分科会主体に議論を重ねた結果、2024年度上期には公示予定と説明された。
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