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39人が出席

建築ガスケット工業会、「令和6年度第2回技術セミナー」を開催

工業用品 2025-03-25

 建築ガスケット工業会(会長=二瓶修和富双ゴム工業社長)は3月14日、台東区民会館(東京都台東区)で「令和6年度第2回技術セミナー」を開催。39人が出席した。

あいさつする二瓶会長


 冒頭二瓶会長が「ガスケットなど建築関連の技術や製品は、近年目覚ましい発展を遂げている。その中で今回は、最新技術が実現するガラスファサードデザインや、次世代のデジタルディスプレイ、さらには換気に関しての最新技術の講義となっている。これらについての知見を、是非とも深めて欲しい」とあいさつした。

 セミナーでは、まず松尾隆士清水建設技術研究所内外装グループ長を講師に「最新技術が変えるガラスファサードデザイン」の演題で講演が行われた。

 松尾氏は、清水建設が取り組んでいる技術「3次元曲面ガラススクリーン構法」の説明を行った。ガラスファサードは、技術や工法の進歩に伴ってその時々の流行を採り入れ、デザインが複雑化している。同構法は、これに対応するため、複雑な形状の曲面ガラス部材を点支持構法により接着接合する。これにより、従来技術では困難だった複雑デザインの表現が可能となり、設計自由度が高まると説明した。

 次に池田直輝AGC日本事業本部営業開発部長を講師に「次世代に提案するディスプレイ一体型ミラーMirroria(ミラリア)とは」の演題で講演が行われた。

 池田氏は、「ミラリア」は、高い反射性と表示視認性を両立した、ディスプレイとミラーの一体型製品で、鏡の美しさを保ちつつ、明るく鮮明な映像や情報を表現可能なのが最大の特徴と説明した。

 続いて元大和ハウス工業東京本社住宅商品開発部の松井正孝氏を講師に「低層住宅の換気に関する一考察」の演題で講演が行われた。

 松井氏は、まず換気には①第1種換気②第2種換気③第3種換気がある。それぞれの方法には短所と長所があり、一般的な低層木造戸建て住宅の場合、結露を起こす可能性が非常に高い第2種換気はほぼ使われないと説明。今後の換気方法に関しては、各種センサーなど活用したデータソリューションが主流となっていくと語った。

 講演に続き、大塚徹建築ガスケット工業会技術委員長(タケチ執行役員技術部長)が「JIS A 5756、JIS A 5760の最終進捗状況」を説明した。現在、経済産業省との調整が進捗しており、今後JIS化される見込みと報告された。

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