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海洋問題研究家山田吉彦氏が講演

墨東ゴム工業会、三木会(講演会)を開催

工業用品 2017-06-30

講演する山田氏


 墨東ゴム工業会は6月20日午後6時から、東京・東向島のすみだ生涯学習センターで恒例の三木会(講演会)を開催し、会員・賛助会員ら約30人が出席した。

 講師を務めたのは、「海洋」に経済という視点を取り入れて研究している、東海大学海洋学部教授の山田吉彦氏。「海洋と経済」の第一人者で、テレビ出演も多数。最近起きた米イージス艦とコンテナ船の衝突事故でもテレビ等で解説している。

 講演では冒頭からその話題に触れ、「イージス艦の鉄板はそう簡単に穴は開かないが、穴が開いたということはコンテナ船の重みで上から叩き割られたからだ。潰されたところはイージス艦の心臓部で、ちょうど幹部の部屋もある。米国軍人が亡くなったので、日本の政治レベルを超えた問題になっている」とコメントした。

 今回のテーマは「海から見た世界経済」で、日本の排他的経済水域における海底資源(メタンハイドレート)や、尖閣諸島、沖ノ鳥島、北方領土などを取り上げ、特に北方領土については次のように話した。

 「北方四島返還の障壁となっているのが安全保障問題だ。国後島と択捉島の間にある国後水道はロシア潜水艦の通過路となっているので、自衛隊基地や米軍施設を設置しないと日本が確約しなければ、ロシアは返還に応じない。それを解決する手立てとして、知床半島と自然形態が同じ国後島を世界自然遺産にすれば、四島のうち三島は返還されるかもしれない」

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