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18人が出席

葛飾ゴム工業会、DXに関する勉強会を開催

工業用品 2023-11-21

 葛飾ゴム工業会(牧野秀徳会長=太陽ゴム工業社長)は11月10日、東京都葛飾区のテクノプラザかつしかで、「DX(デジタルトランスフォーメーション)とは~現場の改善に向かってのデータ収集から始まる新しいDXを学ぶ!」と題した勉強会を開催し、18人が出席した。

あいさつする牧野会長


 冒頭牧野会長が「今回は、我々中小規模の企業において、DXをどのように導入したらいいかを、事例を交えて説明してもらう。近年はDXへの取り組みの必要性が増している。大いに参考にしてほしい」とあいさつした。

 今回の勉強会は、工場管理業務の生産性向上に向けたDX化が主要テーマで、岡本憲士椿本チエインDX・ITセンターDXビジネス部部長代理兼DXビジネス課課長および中野潤同社参事・DX・ITセンターDXビジネス部DXビジネス課関東営業係長を講師に「デジタルの力で工場/人作業の簡単見える化」と題した講演が行われた。

 椿本チエインでは、工場を強くする6項目のソリューションとして①作業時間を定量把握=指示書を「置くだけ」で集計可能②作業者の位置把握=ビーコンを「持つ」だけでOK③現場の状態・モノを把握=連続静止画像で運用もスムーズ④設備の状態監視=稼働/異常などの状態を把握⑤使用電力量監視=「小さな単位」から可視化し、改善に繋げる⑥停止時刻予測=多台持ちによる作業ロスを削減――を提案している。これらをトータルにパッケージした、DXソリューションとして「Fabrikonect」を開発し、展開している。同ソリューションは、椿本チエインの自社事例から生まれた“現場目線”のDXサポートソリューションとなっている。

 「Fabrikonect」は、生産性を向上させるデータ連携DXソリューションであることが最大の特徴で、自社事例をベースに、顧客の現場に的確に合致した監視・分析機能をワンストップで提供。これにより現場課題を起点としたトータルソリューションを構築することで、生産性向上や安心・安全な環境を整備し、スマートファクトリー化による強い工場づくりを目指している。

 ポイントとして①現場の実態のデータ化=さまざまなデータ取得手段を駆使し、設備情報だけではなく人作業に掛かる時間もデータ化可能②全体最適を提案=トータルソリューションとして提供することで部分最適ではなく全体最適による生産性の向上をサポート――を挙げた。

 質疑応答では、ゴム生産現場は粉塵などの飛散が多く高温だが、このような条件下で「Fabrikonect」設備は正常に稼働するかなど、数多くの質問が寄せられ、DXへの関心の高さが伺えた。

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