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SRセンサを応用した柔軟圧電体動センサー

住友理工、「モニライフ」が令和5年度中部地方発明表彰で「文部科学大臣賞」を受賞

工業用品 2023-11-21

 住友理工は、発明協会が主催する令和5年度中部地方発明表彰において、独自開発したSRセンサを応用した製品「モニライフ」が最高賞にあたる「文部科学大臣賞」を初めて受賞した。合わせて、同技術における実施企業の代表者として、清水和志住友理工執行役員社長が「実施功績賞」を受賞した。

表彰式で記念撮影に納まる受賞者・関係者


 地方発明表彰は1921年に開始され、優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するもの。全国8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)ごとに開催されており、住友理工は、中部5県(愛知、岐阜、三重、富山、石川)が対象エリアとなる中部地方発明表彰において、文部科学大臣賞を受賞した。

 受賞したモニライフは、住友理工が独自開発したSRセンサを応用しており、圧電効果による高感度を維持しつつ、柔軟で伸縮可能なセンサーであることが特長。これによって、測定対象者に違和感によるストレスを与えることなく、心拍、呼吸由来のわずかな体動に基づく生体情報を検出することができる。

 「モニライフ」の商標名で、医療機器および非医療機器として製品展開しており、在宅療養中の心不全患者の重症化検知の検討のほか、ホテル宿泊者への睡眠解析サービスなどにも活用されている。なお、同製品は、6月に「令和 5 年度愛知発明表彰」の発明奨励賞を受賞している。

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