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桁下空間が狭小な中小規模橋梁の支承取替工事の工期短縮とコスト削減に貢献

住友理工と三井住友建設、支承取替工事に用いる「鉛直アンカーボルトレス支承」を共同開発

工業用品 New! 2026-05-26

 住友理工と三井住友建設は、橋梁更新工事や耐震補強工事における支承取替工において、新設支承の鉛直アンカーボルトを省略した「鉛直アンカーボルトレス支承」を共同開発した。

 支承の鉛直アンカーボルトの省略により、従来の支承取替工と比較して、既設桁下の狭い場所でのアンカー削孔作業や既設構造物の撤去作業が少なくなるため、工程短縮およびコスト削減に貢献する。

 道路インフラの老朽化が進むなか、高速道路をはじめとする橋梁更新工事においては、工期短縮や人手不足への対応、コスト削減が喫緊の課題となっている。支承取替工では、新設支承の鉛直アンカーボルト施工時に、下部工天端へのアンカー削孔を行う。このとき、既設桁下が狭隘な橋梁では、施工空間を確保するために対傾構の巻立てコンクリートなどの撤去や復旧作業が発生し、工期やコスト増加の一因となっていた。そこで、下部工天端でのアンカー削孔作業を必要としない「鉛直アンカーボルトレス支承」を開発した。

 ■鉛直アンカーボルトレス支承の特徴
 ①同構造は、ジャッキアップに利用する鋼製ブラケットを本設として利用する。支承ベースプレートを下部工前面の鋼製ブラケットまで延長し、ボルト接合することで、地震時の水平力を下部工へ伝達する。これにより、新設支承の鉛直アンカーボルトを省略した②施工空間を確保できる既設桁の外側に変位を制限する部材を設け、橋軸直角方向の水平力に対する安全性を確保している。

支承取替後の支承構造の比較


 ■同技術の効果
 ①対傾構の巻立てコンクリートの撤去を必要とする従来の支承取替工と比較して、既設構造物の撤去作業等が少ないため、工期・コストともに約10%の削減が期待できる②下部工天端でのアンカー削孔作業をなくし、施工空間が限られる既設桁下での作業を回避することで、施工性および安全性向上に繋がる。

水平力の伝達経路


橋の1/2モデルでの載荷実験により耐荷重性能を確認


 全国で老朽化橋梁が増加するなか、人々の安全・安心や社会経済活動の基盤となる道路の維持管理・更新を目的として、高速道路ではリニューアルプロジェクトが進められている。こうしたなか、工期短縮、人手不足への対応、コスト抑制が重要な課題となっている。同構造は、桁下空間が狭隘で、標準的な支承に取替えることが困難な中小規模橋梁の支承取替工事に有効となっている。

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