インボイス制度テーマに勉強会
墨東ゴム工業会が三木会を開催
工業用品 2023-02-13
墨東ゴム工業会(霜田知久会長=霜田ゴム工業社長)は2月8日、すみだ生涯学習センターで三木会を開催した。
今回は、古田土会計CS事業部リーダーの高部孝之税理士を講師に招き、「製造業向けインボイス制度対応セミナーQ&A」と題した勉強会が行われた。
同工業会では、会員企業などで実際に請求書の発行や受付の業務に従事している社員など、インボイス制度に関連のある社員に広く参加を呼び掛け、30人以上が参加し熱心に聴講した。
高部税理士は、本日の勉強会の目的として①インボイス制度により何が起こるか理解を深める②自社が対応すべきこと、心配がいらないことを学ぶ③令和5年9月にやるべきことをして、最善の準備ができること―を挙げた。
勉強会の内容としては①消費税の仕組み②インボイス制度が始まると③インボイス制度Q&A④製造業の対応方法は?--の各項目ごとに図表を交えて詳細に解説した。中でもポイントとして「インボイスとは、国に代わって納税証明書を発行してあげること。正しく発行しないと取引先に迷惑を掛けることになる」と強調した。
さらに勉強会のまとめとして①インボイスは「消費税の納税証明書」を正しく発行し、正しいものを受け取り適切に保存しなくてはいけない②値引きした場合、修正する場合は返還インボイスやインボイスの修正など③仕入先、外注先、家賃の支払先など支払額の大きい先に免税事業者がいないか要確認④免税事業者との取引は値段の交渉が必要--の各項目を挙げた。
質疑応答では霜田会長などから「ゴム業界は手形が多いが、インボイスへの対応はどのようにすれば良いか」など数多くの質問が寄せられた。
勉強会終了後に霜田会長が「インボイス制度は10月から開始されるが、理解不足の点や留意点などが多々あることが改めて分かった。さらに、税務関係は経理など担当部署が主体だが、全社一丸でインボイス制度に関しての理解を深めることが重要だ。本日の講習を契機に、万全の体制で制度開始を迎えてほしい」とあいさつした。
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