2023年ゴムホース生産予測量は5.4%増の3.4万トン
年頭所感/日本ゴムホース工業会 永德文彦会長
工業用品 2023-01-11
2022年を振り返りますと、ロシアによるウクライナ侵攻の不確実性が最大のリスクとなる中、世界情勢の不安定化など先行きが不透明な状況が続いているものと思います。世界的にみれば、中国のゼロコロナ政策の影響、欧州の景気後退顕在化、北米経済の先行き不透明感の高まりで、予断を許さない状況は変わらず、経済が元の水準に戻るには時間を要するものと思われます。
さて、2022年の日本経済ですが、新型コロナウィルス感染症は、変異や流行の波を繰り返し、未だ収束には至っていませんが、ワクチン接種、感染対策の徹底などによりウィズコロナが浸透し、経済活動は徐々に正常化しつつあり、内需を中心に持ち直し傾向にあると思います。足元では、主原料や資材価格の高騰、円安など各産業で供給面の制約が広がっており、経済環境は依然厳しいものがあるものと思われます。
このような情勢下、ゴムホース業界におきましては、実体経済の動向を見据えながら、市場の変化と需要動向へ機敏に対応しつつ、継続的な変革にチャレンジし続ける企業経営が肝要だと考えております。
2022年のゴムホースの生産は、自動車用ホースがほぼ横ばい、その他用ホースが微増、高圧用ホースが前年実績を大きく上回る見込みです。ゴムホース全体の年間生産量(新ゴム量)は、前年比1.7%増の3万2,918トン、出荷金額は同1.8%増の1,404億円といずれもわずかではありますが前年を上回る見通しです。
2023年のゴムホースの生産予測量は、前年比5.4%増となる3万4,690トン、出荷金額は同5.7%増の1,484億円になるものと予測しています。品種別には、生産構成比約70%を占める自動車用ホースは、半導体不足、部品の供給不安解消により四輪車生産台数が増えると見込み、年間生産量は同6.8%増と予測しています。構成比約15%の高圧用ホースに関しましては、土木建設機械・工作機械の高レベルの需要が継続するものと見込み、生産量は同4.4%増との予測を立てています。構成比約15%のその他用ホースは、一般汎用ホース(空気、酸素、アセチレン等)、耐油・耐摩耗・ケミカルホースの一般産業分野での需要が安定基調で推移するとみており、年間生産量は同ほぼ横ばいと予測しています。2023年のゴムホースの生産量は、前年を上回るレベルで推移するものと予測しています。
このような業界動向の中で、当会はISO機関のホース部門(TC45/SC1)で正式メンバー(Pメンバー)として日本の実状や考え方をISOに反映させるよう積極的に働きかけを実施してきました。2023年も第71回ISO/TC45国際会議に参画し、Pメンバーとしての更なる活動を推進していきます。
何かと不透明感が払拭されない、変化の激しい環境下ではございますが、当会は、様々な産業分野における重要な機能部品であるゴムホースを供給することを通じて社会的責任を果たすとともに、社会に貢献する価値の創造を積極的に努めていきます。
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