PAGE TOP

CERI東京事務所を見学

墨東ゴム工業会、九州・兵庫と3団体で交流会を開催

工業用品 2022-12-06

 墨東ゴム工業会(霜田知久会長=霜田ゴム工業社長)、九州ゴム工業会(中島幹雄会長=中島ゴム工業社長)、兵庫ゴム工業青年クラブ(丸山高史代表幹事=丸榮日産社長)の3団体は11月25日、2年ぶりに「3団体交流会」を開催した。3団体合わせ38人が参加した。

CERI東京事務所での記念撮影


熱心に担当者の説明を聞く参加者


 当日は午後2時30分から化学物質評価研究機構(CERI)東京事務所(埼玉県北葛飾郡)を見学した。

 CERIは、化学物資等に関する試験・検査、評価、研究・開発を行うことで、化学物質の品質向上と安全性の確保、環境保全、衛生保持をはかり、産業の健全な発展と国民生活の向上に寄与することを目的に活動している機関で、1949年に設立された。本部は東京都文京区にあり、東京・名古屋・大阪・久留米・日田に事務所を置いている。

 CERIは、高分子技術センター・環境技術部門・化学標準部門・クロマト技術部門・化学物質安全部門・安全性評価技術研究所からなり、今回訪問した東京事務所には、高分子技術・環境技術・化学標準・クロマト技術の4部門と安全性評価技術研究所が設置されている。

 各部門のうち、ゴム・プラスチックを扱っているのが高分子技術センター(東京・大阪・名古屋事業所が含まれる)で、試験業務(ゴム・プラスチックの高分子材料、無機・金属材料製品の総合的評価部門として、広範囲な試験分析を実施)、評価業務(豊富な蓄積データと技術を生かして、さまざまな材料トラブルや劣化寿命について調査・評価を行う)、研究業務(ゴムの配合設計、研究開発型業務を実施)を行っている。主な評価技術としては、難燃性評価、劣化評価、構造解析、加工試験、物性試験、事故原因究明などがあげられる。

 高分子技術センターの最近の取り組みとしては、量子ビームを用いた構造解析として、SPring-8でのX線ビームによるフィラー構造解析などを行っている。

 見学会では、座学のほか、高分子技術部門の試験室や分析室を見学した。

 見学会の後は、東京に移動し3団体による懇親会を開催した。懇親会の初めに墨東ゴム工業会の霜田会長が「コロナで延期となっていたが2年ぶりに開催することができた。この機会に、お互いに親交を深めていただきたい」とあいさつした。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物