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2022年3月期第2四半期業績

櫻護謨、航空・宇宙、工業用品事業は大幅減収減益

工業用品 2021-11-05

 櫻護謨の2022年3月期第2四半期(2021年4~9月)業績は、売上高が26億7,300万円で前年同期比25.0%減、営業損失が3億3,600万円(前年同期は1億2,700万円の損失)、経常損失が3億4,200万円(同1億2,800万円の損失)、純損失が2億2,100万円(同1億7,600万円の損失)だった。

 減収は、航空・宇宙、工業用品事業で受注の端境期にある官需大型機向けの販売が大きく落ち込んだことが主要因。この影響は大きく、固定費を吸収できず、各段階損益は損失計上となった。

 セグメント別では、消防・防災事業は売上高が11億1,200万円で同8.5%減、営業損失が1億8,000万円(同1億4,900万円の損失)。第1四半期の五輪向けスポット販売といった特需案件がなく、特殊車両の販売も減少。消防ホースの販売は前年同期並みだったが、全体では減収減益となった。

 航空・宇宙、工業用品事業は売上高が13億1,200万円で同37.9%減、営業損失は7,900万円(同1億4800万円の利益)。官需大型機向けエンジン部品および配管類の販売が大きく減少したほか、民間航空機向けシール材の販売も減少。工業用品部門では、一部材料の入手が困難な状況からタンクシールの販売も減少した。

 不動産賃貸事業は売上高が2億4,700万円で同4.8%増、営業利益が7,400万円で同18.9%増。前期のような新型コロナウイルスによる商業施設の休業に伴う賃料減額などがなかったことで増収増益となった。

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